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知育ノート

赤ちゃん、幼児、子供の力を伸ばす知育について紹介しています。

プログラミング教育とは?日本の事例と知育(育脳)効果は?いつから始める?

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プログラミング教育って知っていますか?

子供の知育・育脳・教育として世界中で注目を集めている「プログラミング教育」ですが、日本ではようやく名前が知られ始めた段階で、具体的な内容や、いつから始めるものなのかなどはほとんど知られていません。

そのせいか、「プログラマーを育てるための教育だろう。」、「頭の良い子向けの特別な教育だろう。」といった誤解も少なからず出回っています。

しかし、実際のプログラミング教育は、特別な教育でもプログラマーを育てる教育でもなく、子供の論理的思考力や問題解決能力を育むとともに、コンピューターが浸透した社会で生きていくために必要な能力を向上させるための新しい教育です。

このページでは、プログラミング教育とは何か、どのような知育(教育)効果が期待できるか、いつから始めるか、教育上の工夫と事例について紹介します。

プログラミング教育とは

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プログラミング教育とは、コンピューターを動かすプログラムの仕組みや作り方を学ぶ教育です。

また、プログラミングする時のプロセスやノウハウを学び、日常生活でも活かせるような考え方や物事の手順を身につけるための教育でもあります。

  • プログラム:コンピューターにやってもらいたいことの手順を、コンピューター用の言語で書いたもの
  • プログラミング:コンピューターのプログラムを作ること

私たちの周りはコンピューターであふれかえっています。

例えば、電源を入れるとテレビ画面がつくのも、スマホの画面をタッチすると画面が動くのも、ボタン一つでお風呂のお湯が自動でたまるのも、コンピューターがプログラムを実行することによって実現しています。

他にも、交通機関、漁業・農業・工業、金融、乗り物、銀行、ガス・水道・電気など、生活のありとあらゆるところでコンピューターが活用されています。

今後、コンピューターが今以上に生活の中に浸透することはほぼ間違いなく、プログラミングが、一般的かつ基礎的な能力として重要視されるようになる日も近いでしょう。

プログラミング教育の知育効果

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コンピューターは、プログラムに書かれた内容や手順を忠実に実行するため、少しでも間違いがあるとすぐ誤作動を起こしてしまいます。

そのため、プログラミングは、次の5つのプロセスを繰り返して、コンピューターが目的通りに働くような正しいプログラムの作成を目指すことになります。

  1. コンピューターにやってもらうことをしっかり決める
  2. プログラムの内容や手順を決める
  3. コンピューター用の言語(プログラミング言語)でプログラムを書く
  4. プログラムを実行してコンピューターの動きを確認する
  5. 不具合があればプログラムを修正する

プログラミング教育でこうしたプロセスを学習することにより、物事を論理的に考えたり、目的やそれを達成するためのプロセスを明確に描いたり、知識や情報を整理したりする力が身についていきます。

また、プログラミングは、試行錯誤を繰り返しながら小さな目標を一つずつクリアして初めて最終目標にたどり着くものなので、問題と根気強く向き合って解決する力も身につきます。

こうした、プログラミング教育で身につけた力は、日常生活や仕事のあらゆる場面において役立てられるばかりです。

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プログラミング教育はいつから始める?

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日本の文部科学省は、初等教育(小学校)からプログラミング教育を取り入れ始めています。

一方で、海外では、就学前の幼児を対象としたプログラミング教育を行っている国もあります。

「プログラミング」という言葉を聞くと、画面いっぱいに打ち込まれた英数字や記号を想像したり、難解な構文を記述する必要があると拒否感を示したりする人が多いものです。

しかし、プログラミングで使用する言語は目的や用途によって違い、英数字や記号だけの言語ばかりではなく、視覚的なオブジェクトでプログラミングするグラフィカルプログラミング言語(ビジュアルプログラミング言語)と呼ばれるものもあります。

グラフィカルプログラミング言語は、マウスで画面上のテキストや画像を配置することでプログラムが作れるため、比較的低年齢の子供でも簡単にチャレンジできます。

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プログラミング教育を行う上での工夫

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スマホやパソコンは一般家庭に普及しましたが、プログラミングはまだまだ広まっているとは言えず、プログラミング教育で初めてプログラミングに触れるという子供もまだまだ多いものです。

そのため、多くのプログラミング教育では、子供にプログラミングへの興味を持たせることや、プロセスを経験することで論理的思考力などを養わせることに重点が置かれています。

課題は、子供がプログラミングに興味を持ってチャレンジしてみようと思えるよう、小さな目標を達成することの積み重ねで最終目標にたどり着けるよう設定されています(スモールステップ)。

また、子供がやる気を維持できるよう、完成サンプルを用意して子供が自分のプログラムを見比べられるようにするなど、興味を引き付けるものをたくさん用意しています。

一方で、子供が自分の頭で考え、煮詰まったら友達と話し合って試行錯誤しながら目標を達成できるよう、教師は基礎的な部分を教えるだけということが多くなっています。

プログラミング教育の事例

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文部科学省の「教育の情報化」というサイトでは、プログラミング教育の実施結果について、小学校、中学校、高校の事例が紹介されています。

各事例ごとに使用しているプログラムや目標設定は異なっていますが、①いずれの事例も、スモールステップの積み重ねで最終目標にたどり着ける設定になっていること、②子供が自分で考えることを重視していること、③友達との協力を認めていること、④教師がすべてを教えないことなどが共通しています。