突然襲ってきたた「ヘン」な感覚
夜7時過ぎ。
その日は仕事で、家に帰ったら夫が晩御飯を作っている最中だった。
「ありがとう!着替えてくるね」
私はパジャマに着替え、夫が作ったおかずをテーブルに運んでいた。
そしてそろそろ用意が済んだから食べようか、という前にトイレへ。
そしてトイレから出て手を洗うために洗面所へ。
その瞬間、すごい違和感を感じた。
首の後ろの根っこから下が崩れていく感じ。
すぐに、「これはとんでもないことが起きた」と感じた。
そして大声で夫を呼んだ。
「なんかおかしい、なんか違う」
なんだこれ・・・?いつもと違うぞ
ぞわぞわする感覚。
歩いてみると、どうもいつもと違う。
段々左半身が崩れていくような感覚。
しびれがひどい。
動悸が激しくなった。
これはやばい、相当やばいぞと思った。
そしてすぐ夫に「救急車を呼んで欲しい」と言った。
でも夫はいきなり何を言ってるの?という感じで、
「へっ?どうしたの??」みたいな感じで戸惑ってるだけだった。
私は夫に「とにかく救急車を呼んで!
トイレに行ってから何か体の感覚がおかしい」と言った。
夫はまだ意味がわからないようでピンときてないようだった。
(それまでなんともなかったし、さっきまで元気だった人がいきなり救急車といってもさっぱり意味がわからなかったのだろう)
私はとりあえず、もし入院になったらと思い、今のうちにできることをやろうと思った。
出してあった財布をカバンに入れ一つにまとめ、まだメイクを落としていなかったのでメイクを落として、靴下を履いて・・・
靴下を履いている間に段々左半身が支えきれなくなり、グラグラしてきた。
いっそうやばいぞと感じた。
とにかく靴下を履いて、夫を見るとなぜかGoogleで検索していた・・・
見てみると、「トイレ めまい 病気」とかいうキーワードで私の身に何が起こったのかを検索しているようだった(笑)
今だから笑える話だけど、当時は「そんなのいいからさっさと救急車を呼んでくれ!」とイライラしていたなぁ(笑)
この時、夫は「やたらに救急車を呼んでも迷惑なだけだから、どういう病気の可能性があるのかしっかり把握してから判断しないと!」と思っていたみたい。
(通常は、そういう時はさっさと救急車を呼ばないと手遅れになることもあります。病名を調べている暇はないです)
そして夫は救急車を呼んでもいいかどうかを、電話で私の状況を説明しながら判断を仰いでいるようだった。
私はそれを横目で見ながら、段々と崩れていく感覚、段々動かなくなる手足に恐れおののきながら「早くー早く呼んで!」と言っていた。
やっと来た救急車
そして椅子に座ってると、さっきよりますます左半身がダラーッとしてきて自分一人の力では支えきれなくなって、座っていてもグラグラしてきた。
ちゃんと座ろうと思っても座れない。上半身がグラグラする。
座るということは、右半身と左半身の力が釣り合ってこそできることなんだな。。座るって難しいことなんだな・・と、頭の中で思っていた。
顔の左半分も、しゃべる時に口が左部分だけうまく動かなくなっていた。
話そうとしても、左半分の感覚がなく、左半分の口が垂れ下がっていく感じがした。
幸い手話があったので、片手でもそこそこ問題はなかったのが不幸中の幸いかも。
この時点で夫もやっとことの重要性を理解したのか、救急車を呼んだ。
しばらくして、ありがたいことに救急車が来た。