新製品情報シマノのMTBコンポ「XT」にDi2モデル登場 シンクロシフトを無線でカスタマイズ
シマノのマウンテンバイク(MTB)用コンポーネント「XT」のDi2(電動シフト)モデルが発表された。最上位グレードの「XTR」に搭載されたフロント自動変速「シンクロシフト」を、セカンドグレードのXTにも展開するほか、変速タイミングなどを設定する「Eチューブ」システムは無線で操作できる新型に進化。本格レースからオフロード・ツーリングまで幅広い用途に対応するコンポーネントだ。
フロントのギアチェンジを自動化
「XT Di2」リアディレーラー Photo: Kenta SAWANO電動変速システムには、フロントのギアチェンジをリアディレーラーの位置と動きに合わせて自動で行うシンクロシフトを搭載。従来のフロントディレーラーのレバー操作が不要になるため、ライダーは走りに集中できる。
また、新型のEチューブシステムにより、シンクロシフトの変速タイミング設定は、スマートフォンやタブレットから無線で操作することができる。変速レバーを押しっぱなしにした際の変速スピードの調整や、レバーに割り振るスイッチの役割も同じように設定することができる。
“クリック感”を演出
変速を行うシフトレバーは、親指にフィットするエルゴノミックな形状。動きはショートストロークで、クリック感が大きい味付けとなっている。振動などでバイクコントロールが求められる局面でも、ライダーに“操作感”を明確に示し、ミスを防いで正確な変速を可能にする。また、ハンドルに対して垂直方向にレバーを動かすため、手や腕への負担軽減につながるという。
XT Di2は7月に出荷が開始される。