気象庁「1週間は震度6弱程度の余震の可能性」

気象庁「1週間は震度6弱程度の余震の可能性」
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14日夜の震度7を観測した地震について、気象庁は「依然として余震活動は活発で、今後も1週間程度は震度6弱程度の余震が発生するおそれがある」として注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、14日夜の震度7を観測した地震のあと、熊本県では15日午前0時すぎに震度6強を観測する地震が発生するなど、15日午前3時までに震度1以上を観測する余震とみられる地震が75回発生しています。
気象庁によりますと、地震の規模に比べて余震が多い状態になっているということで、平成16年の新潟県中越地震に余震の起こり方が似ているということです。新潟県中越地震では震度7の地震の4日後に震度6弱の揺れを伴う地震が発生していて、気象庁は今後、1週間程度は震度6弱程度の激しい揺れを伴う余震が発生するおそれがあるとしています。
また、午前0時すぎに発生したマグニチュード6.4の地震では、超高層ビルなどをゆっくりと大きく揺らす「長周期地震動」が観測され、震度6強を観測した熊本県宇城市では気象庁の揺れの階級表で4段階のうち最も大きい階級「4」の長周期の揺れを観測しました。気象庁によりますと、階級4の長周期の揺れが観測されたのは、平成25年3月に気象庁が長周期地震動の観測情報の発表を開始してから、初めてだということです。
また、今回の地震のあと、いまのところ、阿蘇山など周辺の火山の活動に変化は見られないということです。
気象庁の地震津波監視課の青木元課長は「依然として余震活動は活発な状態が続いていて、揺れが強かった地域では家屋が倒壊しやすい状況になっているおそれがあり、十分注意してほしい」と話しています。