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 そういえば自己紹介らしい自己紹介をしていなかったなあということで。

 私はかれこれ10年ほど、文章を書いてお金をいただき生活するという、いわゆる文筆業をやっております。ジャンルはアニメやゲーム、アイドルについてのコラムや取材記事、書籍に関わることもあります。連載も数本持っています。
 しかしそろそろ仕事の幅を広げたいという思いがあり、以前から興味のあった小説やシナリオ方面はどうだろうと考えていたところに、ちょうどこのカクヨムのニュースが飛び込んできました。2015年末のことでした。

 さっそく登録してさあ何を書こうというところで、私にとって思い入れのある作品『降魔戦記』はどうだろうと浮かびました。『降魔戦記』は15年前、私がまだ学生のころに構想していた作品で、小説にするのか、シナリオにするのか、それともゲームにするのか決まらないままキャラクターや設定だけ考えていたものです。形にしたものといえば、現在書いている『降魔戦記』の第2話あたりまでを小説にしたものを友人に見せて楽しむ程度でした。
 ただ、このときの経験がのちに「文章で食べていこう」という思いにつながっていくのは間違いなく、自分にとって忘れられない作品なのです。

 今回、小説やシナリオ方面の仕事を増やしたいという決意をしたとき、『降魔戦記』を宙ぶらりんにさせておいたままでは先に進めないのではないかという、いわば「夢」とも「呪い」ともいえるものが自分のなかにあることに気づき、じゃあもうこれを完成させるしかないだろうと、取り組むことにしました。

 そんなわけで文章のプロではあるものの、小説やシナリオはお手伝いくらいしかしたことのない私にとって、これは新しいチャレンジなのです。
 ショートショートは趣味で何本か書いていたことはあるのですが、長編小説をここまで書いたことや、投稿サイトをきちんと使ったのは初めてなので勉強の毎日です。とても新鮮で、おもしろいです。

 幸いなことに、10年やっているので私の書く文章のファンはけっこういてくれて、彼らからは小説も好評をいただけているし、お付き合いのある各社編集部の方をはじめ文筆業関係の方にも読んでもらえて、「こんな感じのも書けたんですね!」というお言葉もちらほらいただいております。レビューもどうもありがとうございます。仕事の幅が広がるといいな。

 そんなわけで『降魔戦記』を完成させるまで私の挑戦はまだまだつづきます。
 ちなみにファンタジー以外のジャンルの構想もたくさんストックしておりますので、そちらもちょくちょく書いていけたらなと思います。

 みなさん、これからもよろしくお願いいたします。