熊本の活断層
熊本県の内陸には活断層が存在しています。
その中でも最も大きな地震を起こすと考えられているのが、布田川・日奈久(ふたがわひなぐ)断層です。
南阿蘇村から御船町までを東西に貫く布田川断層と、そこから八代平野へ南に縦断し、海に至る日奈久断層。全長は101q。
30年以内に大規模な地震を起こす可能性は最大で6%。(阪神淡路大震災を引き起こした断層は7%の予測でした)
中部と南部が連動すれば、マグニチュード8の地震が起こる可能性があると推測されています。 |
活断層が発見されていない
ところでも 地震は起こる |
地盤で変わる揺れ方
昔の河川の氾濫で平野に砂がたまった場所(沖積平野)は地盤が弱く揺れが増幅されます。
断層の西側、人口が集中している市の中心部から南にかけてが沖積平野です。
高い震度が予想されています。
どこに住んでいても油断大敵
熊本県には確認されていない活断層がたくさんあると考えられています。また地盤によって揺れ方は変わります。いつどこで地震が起きてもおかしくないと考えて備えることが大切です。
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布田川・日奈久断層が
連動した場合の震度予想図 |

大きな災害が起きたとき、自治体の庁舎・職員自身も被災することもあります。公的な機関が助けてくれると思わず「72時間は自分で生きる」つもりで備える必要があります。
非常持ち出し袋の準備
何から準備すればいいのかわからないという時は、自分にとって「ないと困るもの」「あると便利なもの」「その他」という順序をつけて考えると良いでしょう。
家族の性別や年齢構成により中身も変わります。
■非常持ち出し袋に入れると良い物
現金(小銭も) ・ 通帳 ・ 印鑑 ・ 保険証
そのまま食べられる食料×3日分
水×1人・1日・1リットル×3日分
履き物 ・ 携帯ラジオ ・ 懐中電灯 ・ 防寒具 ・ 下着
携帯電話充電器 ・ トイレットペーパー
多機能ナイフ ・ ライター ・ 軍手 ・ 常備薬
ラップ ・ ウェットティッシュ ・ ビニール袋
電池 ・ ガソリン携行缶 ・ ポリ容器 ・ 工具
など、詳しくはこちらをご覧下さい 非常持ち出し袋準備チェック表 |

非常持ち出し袋の中身 |
家族との話し合い
家族でいざという時のために話し合うことは大切です。
日中家族が離ればなれになっている場合に被災した時に、集合場所を決めておきましょう。
家族によって非常持ち出し袋の中身も変わります。荷物も小分けにすることも出来ます。
定期的に話し合う機会を設け、その都度持ち出し袋の中身を確認しましょう。
地震が起きた時の対応
いざ地震が起きた時に室内にいる場合の動き方は下記の通りです。
1.自分の身を守る
2.揺れがおさまったら火の元を確認する
3.脱出路を確保する
4.(家族が一緒の場合)家族そろって非難する
屋外にいる場合は、危険物が落下してこないような、広場に避難して下さい。

■地震調査推進室研究本部(文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
地震調査研究推進本部は、地震防災対策特別措置法に基づき総理府に設置(現・文部科学省に設置)された政府の特別の機関。布田川・日奈久断層についての調査報告もあります。
■中央防災会議
内閣の重要政策に関する会議の一つとして、防災基本計画の作成や、防災に関する重要事項の審議等を行っています。東南海・南海プレート等の研究はこちらがおこなっています。
■独立行政法人防災科学技術研究所
文部科学省所管の非特定独立行政法人で、防災科学技術に関する基礎研究及び基盤的研究開発等の業務を総合的に行うことにより、防災科学技術の水準の向上を図る機関。全国地震動予測地図が見られます。
■財団法人 日本建築防災協会
日本建築防災協会は、建築の防災、維持管理に関する制度・技術の調査研究、普及活動及び技術の評価並びに耐震改修に必要な資金の貸付けに係る債務の保証を行う財団法人。
建物の耐震診断や改修の方法について掲載しています。
■日本防災士機構
日本防災士機構のホームページ。
防災士になる方法ほか、身近な備えについて掲載しています。
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