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 朝鮮戦争中の1952年8月、米軍機が旧大和村(現大洲市)の山中に墜落、乗員14人が死亡した事故があった。その乗員の遺族が12日、米国から来日し、事故現場跡に地元住民が建てた慰霊碑に花を手向けた。遺族は「地元の人たちが私たちアメリカ人のために碑を建ててくれた。亡くなった人を覚えていてくれることに本当に感謝している」と語った。

 市などによると、事故は52年8月8日未明に発生。米軍の飛行艇が大洲市豊茂の山林に墜落し、乗員14人全員が死亡した。地元住民らは2009年春、惨事があったことを伝えていこうと、慰霊碑を建立した。

 来日したのは、事故機のパイロットの一人だったドナルド・E・リチャードソンさんの娘、キャサリン・R・マクマケンさん(64)。最近、墜落現場に慰霊碑があるのを、インターネットを通じて知り、夫とともに大洲市を訪れることにしたという。