財界に広島訪問勧める 「心が動かされた」
【ロサンゼルス長野宏美】ケリー米国務長官は12日、ロサンゼルスで米財界や学術界の約250人を前に演説し、平和記念公園(広島市)など被爆地を訪問するよう勧めた。
ケリー氏は「日本ではとても心が動かされた。(記念公園の訪問は)多くの点で長年の懸案だった。とても印象的で、もし機会があれば皆さんも見るべきだ」と語った。ケリー氏は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)など自由貿易の重要性について演説。本題に入る前に、広島訪問の感想を述べた。
米国では原爆投下は「終戦を早めた」と正当化する考えが根強いが、ケリー氏は被爆地を訪問する価値があると強調した。演説を前に、ミッキー・カンター元通商代表部(USTR)代表が「閣僚として最高位の広島訪問。訪れてくれてありがとう」とケリー氏を紹介した。