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笑えぬ4月1日ネタ 三重大助教「再びサイバー被害」 

 三重大(津市)の研究者が、今月1日のエープリルフールにちなんで自らのツイッターで「再びサイバー攻撃を受けた」との虚偽の内容を発信していたことが分かった。同大は先月、イルカの繁殖研究を巡って国際的ハッカー集団アノニマスから攻撃を受けたばかり。5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控え、大学は「この時期に笑える話ではない」と苦り切っている。

 このパロディー企画は、大学院工学研究科の男性助教(40)が1日に自身のツイッターで発表した。助教によると3月末、自宅のパソコンで独自にページを制作。アノニマスをもじった「アホニマス」が、助教の研究室のホームページ(HP)を改ざんしたとの設定にした。国内外の学会への貢献が不十分なためとする「犯行声明」も英文で編集、公開した。

 ツイッターに表示した研究室のHPを開くと助教の特設ページへ移り、アホウドリや「アホの坂田」の愛称で知られるお笑い芸人坂田利夫さんらの画像が表示された。助教はコンピューターの画像処理が専門。教え子からは「面白い」と好評だったという。

 一方で、大学にはこの企画を知らせておらず、事実を知った大学側は助教を注意するとともに経緯を調査。助教はツイッターを非公開にし「ふざけてやった。大ごとになるとは思わず反省している」と話している。

 三重大の広報担当者は「サミットを前にジョークが過ぎ、遺憾だ」とコメントした。

(中日新聞)

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