シンプルで心に残るロゴを作成をするためのコツ

シンプルなロゴ制作

ロゴは、企業やお店のイメージを作る大切な役割を担っています。一目ロゴを見ただけで「あの企業だ!」と認識できるような、心に残るデザインが望ましいですね。「心に残るロゴ」の制作は、単純に多くの人に認知されれば、ビジネスとして成功したと言えるのではないでしょうか。ここでは、シンプルなのに印象的なロゴを作成するコツについて、4つの視点で考えていきます。

シンプルなのに忘れられないロゴの特徴とは?

忘れられないロゴ

世の中には、デザインとしてはとてもシンプルなのに、どこか印象に残るロゴがありますよね。
例えば有名ハンバーガーチェーン店が挙げられます。曲線で描かれた黄色のアルファベット「M」を見れば、多くの人がマクドナルドを想像するでしょう。また、同じ「M」のロゴでも、緑の看板に白抜きのMを見れば、モスバーガーを連想できます。シンプルなデザインでも、色や形で個性を出し、他社の差別化を図っているのです。
限りなくシンプルなデザインにすることで、逆に印象的なロゴを作れる場合があります。シルエットを見るだけで、何のロゴなのかわかるくらい特徴的であることが、印象的なロゴ制作の重要なポイントの1つです。

ロゴに文字を取り入れる大切さとは?

「ロゴだけ印象に残って、社名・店名が二の次になっては困る」という場合、ロゴに社名の一部を取り入れることをオススメします。ロゴ作りにおいてよく見られる方法のひとつとして、社名・店名の頭文字や略称を利用するものがあります。この方法を使えば、ロゴと社名・店名が頭の中でリンクしやすくなり、ロゴだけでなく社名自体も印象に残る可能性が高くなります。

さらに何度もロゴを見て、社名を意識することで、「単純接触効果」という心理効果が期待できます。これは、ロゴが目に触れる回数が多いほど、その対象への好感度や安心感が増すという作用ですので、ブランディング戦略としても有効かもしれません。

小さなアイコンがロゴの魅力になることも

クライアントの中には、より多くの情報を詰め込んだロゴにしたいという要望を持っている場合もあるでしょう。そういったときにオススメなのが、複数の小さなアイコンを寄せ集め、ひとつのシンプルなロゴにする方法です。
家庭用品メーカーとして有名な「ユニリーバ」のロゴがいい例です。魚、氷、波、鳥などのさまざまな小さなアイコンが、シンプルな「U」の形になるように細かく計算して配置されています。それぞれのアイコンには意味が込められており、ユニリーバのたくさんの想いを具現化しているのです。企業やお店から多くの情報をロゴに込めたいとの要望があった場合は、その情報を小さなアイコンとして寄せ集め、設置した際に、クライアントの要望が具現化できているか検証してみましょう。

多角的に見てロゴの修正を重ねて行こう

多角的なロゴ修正

ロゴは、多様なシーンで利用されることを想定しながら制作する必要があります。ロゴができあがったら、それが実際に商品やお店と馴染めそうか、さまざまな視点からチェックをすることも大切なポイントです。
例えば、飲料メーカーのロゴデザインなら、印刷したロゴを缶やペットボトルに貼り付けてみましょう。もし家電メーカーのロゴなら、冷蔵庫や掃除機に貼り付けることで商品化したイメージがリアルに思い描けます。PCの画面上では素晴らしいデザインに見えていても、対象物に貼り付けることで、どこか違和感が見つかるかもしれません。その上で修正を重ねていき、印象に残りやすいデザインを完成させましょう。

ロゴデザイン例

ロゴはコンセプトや経営理念を象徴したものであり、企業やお店の顔として長く使われることになります。それを押さえた上で、シンプルで人の心に残るロゴを制作することは、難易度の高いことかもしれません。しかし、今回ご紹介したロゴ作りの大切なコツをきちんと押さえれば、理想のロゴを作れる可能性が高くなります。クライアントにとって満足のいくロゴはもちろん、人々の心に残るロゴ制作を目指しましょう。

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洗練されたシンプルなイラスト事例

洗練されたシンプルなイラスト事例

一口に「イラスト」と言っても、実に様々な種類があります。油絵のように色を塗り重ねたもの、水彩画のように明快な線と透明感のある色で描かれたもの、コンピューターグラフィックによるもの、枚挙に暇がありません。 ここでは、絵の描き方や使用する道具などは問わずに、「シンプル」と感じられるイラストをご紹介しましょう。 シンプルなイラストを依頼される場合 「シンプルな感じのイラストを」という要望を出された時、依頼主にはどのような意図があるのでしょうか。 一つは、依頼主が明確な考えを持っている場合でしょう。 下記に挙げた例で言うと、ファイナンシャル・アドバイザー養成団体のイラストは、来たるべき時に備えて的確な能力を持っていなければ上手に波に乗れないという様子を表現してほしいとの確固たる依頼内容になっています。 二つ目は、子供を対象とした場合です。 下の例では、児童文学の表紙や子供のコミュニケーション能力向上を図る団体の教材に代表されます。 シンプルなデザインはここを心がけよう 上で述べたように、シンプルなイラストは意図がダイレクトに伝わります。しかし、その意図を満たす条件が足りていなければ、たちまち魅力がなくなってしまいます。 例えば、下の一番目のイラストは、赤鼻のトナカイだけでは、まったく魅力的にはなりません。ワイヤレスインフラ・プロバイダーのクリスマスカードという前提条件があり、赤鼻にワイヤレスのアイコンを追加しているからこそ、著しく魅力的になっているのです。 シンプルなイラストを見てみよう 様々なジャンルのシンプルなイラストをご覧ください。 ワイヤレスインフラ・プロバイダーのために作ったクリスマスカードです。赤鼻のトナカイの赤鼻を、ワイヤレスのアイコンに見立てています。簡素ながら、「おっ」と目を引くイラストです。 特に中小企業を対象としたマーケティング・エージェンシーが依頼したイラストです。小さな投資で大きな効果を生む事を説明するのに、自動車との共存を果たした自転車のレーンに象徴させています。 地域の活性化に関する事業を専門にしたクラウドファンディングサイトのメインイラストです。アメリカを代表するランドマークが見事に凝縮されています。 ファイナンシャル・アドバイザーを養成する団体のためのイラストです。アメリカでも2016年以降、団塊の世代が大量に退職する現象が起こるので、その退職金を押し寄せる波に例え、資産運用を上手にアドバイスするプランナーをサーファーに例えています。そして、確かな実力がなかったら、波に飲まれてしまう様子もイラスト化しています。 自作の児童文学に付ける表紙のイラストです。ロボットを巡る男の子と女の子の冒険活劇のワクワク感が伝わってきます。 子供のコミュニケーション能力の向上を支援する団体のためのイラストです。その際に使う教材のキャラクターを依頼し、ユーモラスで少し頼りなさそうなこちらに決まりました。 屋根に特化した建設会社で使う感謝祭用グリーティングカードのイラストです。愉快な仲間たちが屋上で作っているのは、七面鳥の丸焼きでした。フロリダの会社なので、南国の雰囲気も出ています。 マサチューセッツ工科大学(MIT)のオープンコースウェア(OCW)のためのイラストです。OCWではMITの講義で使用される教材のすべてを公開しています。教室に出向かなくても勉強できる様子をイラスト化しました。 細かく描き込んだイラストや色を塗り重ねたイラストは、欠点を少し誤魔化す事ができますが、シンプルなイラストはその余地がほとんどありません。 満足した出来にするには、確かな技術とセンスが必要になってくるでしょう。

初めてのパッケージ作成でシンプルなものを完成させる方法

初めてのパッケージ作成でシンプルなものを完成させる方法

シンプルなパッケージデザインは、商品の魅力を最もわかりやすい形にして消費者に伝えなければいけません。見た目の印象では簡単そうに見えるかもしれませんが、実はマーケティング効果を考えた上で、色や形などの細かいところにまで気を配る必要があります。では、そのようなデザインはどのように制作すればいいのか、その方法をご紹介していきます。 シンプルだけど伝わる!パッケージデザインとは? シンプルなデザインを制作するときには、デザインに込めたいメッセージをシンプルにまとめることがポイントです。商品のいろいろな特徴の中からフィーチャーするポイントを絞り込むことで、強いインパクトを持ったパッケージをデザインすることができるでしょう。 しかし、フィーチャーするポイントを捉えることはそう簡単なことではございません。「明るい、可愛い、かっこいい」など、デザインイメージとしてのキーワードではなく、商品の根本にあるコンセプトを表現することが大切です。クライアントから商品について詳しくヒアリングを行い、商品を開発した所以などを聞き出すことで大きなヒントを得ることができるでしょう。 様々な商品の中で、目立つパッケージとは? どんなに優れたデザインでも他の商品と似たようなパッケージとなってしまっては、商品が店頭に並んだ際に目立たず、商品の売り上げに貢献することができないでしょう。 たくさんある商品の中でパッケージを目立つものにするには、ターゲットを絞り込んだデザインになっていることが重要です。男性なのか女性なのか、若い人なのか年配の人なのか、もっと言えばどんな職業の人に、どんなときに買ってもらいたい商品なのかを突き詰めてパッケージをデザインしてみましょう。 消費者が商品棚の前に立った時に、「これは私のためにある商品だ」と思えるようなパッケージこそが人の目に止まりやすく、目立つデザインといえるのです。 ロゴのようなパッケージで企業をイメージさせる 商品を開発・製造する企業にはそれぞれの理念やコンセプトがあり、企業ロゴがそれらを表現しています。パッケージデザインをする際に、そのロゴをうまく用いることで企業の認知度UPにつなげることができます。企業側から、認知度アップやイメージ定着を狙ってロゴの使用を希望してくる場合もあります。こういった場合も、むやみに使ってしまうのではなく、その企業の代表的な商品にのみ採用するなど、きちんと意味を持たせることが大切です。 また、ロゴを使用する際の注意点として、ロゴを商標登録している企業も多く、CI(コーポレート・アイデンティティー)マニュアルが設定されていることがあります。アレンジする場合は事前に企業側に確認を取るとトラブルを未然に防げるでしょう。 パッケージで商品の魅力を伝える 商品を消費者の手元に届けるためには、まずは店頭で消費者の目に留まる必要があります。つまり、その商品の魅力が最大限に引き出されたパッケージ作りになっているかどうかが非常に重要だと言えるのではないでしょうか。 魅力的なパッケージを作るためには、商品の強み、他社との差別化、色や形など、考えうる限り多くの角度からその商品を見つめ魅力を捉えます。そうして抽出された数多くの魅力をベースに、さまざまな表現方法やデザインを考え、その中からもっとも伝えたいポイントがフィーチャーされるものを選ぶのです。 最初は大変かもしれませんが、こうしたパッケージデザインの工程に慣れてくれば1つの商品に対して10案も20案もパッケージのデザインを考案することができ、より魅力的なパッケージを作ることができるでしょう。 消費者に伝えたいメッセージをシンプルなパッケージのデザインにするのは容易なことではございません。しかし、より多くの視点を持って商品と向き合いアイデアを出すことで、仕上がるデザインはきっとどんどんシンプルで魅力的なものになっていくはずです。 「Less is More」という言葉があるように、多くの視点から抽出した要素を、フィーチャーしたいポイントに沿ってそぎ落としていくことで、シンプルかつ魅力が伝わるパッケージデザインを目指してみてはいかがでしょうか。

シンプルイズベスト!読みたくなるカタログの作成方法

シンプルイズベスト!読みたくなるカタログの作成方法

世の中には様々なカタログが存在しますが、どんなカタログであれ、ページを開いて読み進めて内容を理解してもらうことが目的だと思います。 しかしそうとわかっていても、いざ読みたいと思ってもらえるカタログを作るとなると、どのようなデザインにすればいいのか…。迷いますよね? しかし意外にも、シンプルな構成がその答えかもしれません。シンプルな構成は、好感度が高く、最後まで内容を読み進めやすいデザインとされているからです。 そんなシンプルで読みたくなるカタログ作成の方法をご紹介します。 内容重視ならシンプルが一番効果的! ブランドの認知向上のためのプロモーションでヴィジュアル中心に打ち出したカタログとは違い、商品やサービスなどの内容を紹介することが目的のカタログの場合、そのデザイン構成はシンプルであることが一番効果的だとされています。 その理由は、シンプルなデザイン構成は目を進めていく順路がわかりやすいことで読み疲れを起こしにくく、最後まで内容を読み進めやすいからです。 また、シンプルな構成にすると全体の文字組みや余分なデザインを極力省いて整える必要があるため、簡素でわかりやすく、見た人の好感度が上がるのも一つのメリットです。 清潔で信頼性の高いデザインに落とし込む デザイン初心者の方であれば、シンプルなカタログを作成する上でオススメの方法があります。 それは背景にイメージやイラストをなるべく採用せず、ベースの文字色を黒ではなく濃い目のグレーにすることです。 白は見る人に清潔で誠実なイメージを起こさせる効果があり、信頼性を高めることが期待できます。 また、文字色を濃い目のグレーにするのは、白背景とのコントラスト比を下げて目に優しく読みやすいデザインにするためです。カタログはチラシやポスターとは違い、ページ数が多く読み進めてもらうのに時間がかかるので、読み手の事を考えた見やすいデザインにすることはとても大切です。 差し色を決めて、色を使いすぎない シンプルなデザインに仕上げるコツとして、差し色を1色にしてしまうことが効果的です。 シンプルデザインの大前提はその全体イメージがごちゃごちゃしておらず、落ち着いていることです。差し色が多く存在するとそれだけでにぎやかなイメージに変わってしまいますし、もはやそれは差し色ではなくなってしまいます。 あくまで落ち着いた印象を保ちつつ、ちょっとしたスパイスの感覚で差し色を入れることがシンプルなデザインにまとめるコツで、結果として読みたくなるカタログを仕上げることができるでしょう。 手抜きではなくデザインとしてのシンプル シンプルなデザインにおいて一番気をつけたいのが、デザイン要素を外しすぎて手抜きだと思われてしまうことです。この部分は経験や多少のデザイン感覚が必要になるので、まずは優れたシンプルデザインを観察してそれがなぜ優れているのかを分析してみると良いでしょう。この感覚を養う上で是非ともお勧めしたいのが、Apple社のホームページを筆頭にシンプルで美しく仕上がったウェブサイトを色々と見てみることです。デザインジャンルは違いますが、シンプルデザインという観点で優れたものが多く、非常に参考になるのでオススメです。 好感度が高く、内容を読み進めやすいためオススメのシンプルデザインは、構成するデザイン要素が少なく、簡単なようで意外と難しいものですが、現在のデザイントレンドがシンプルに流れていますので、絶対におさえておきたいポイントです。幸いなことに優れたシンプルデザインはインターネット上をはじめとしてありとあらゆる所に存在していますので、意識して観察をして、是非この記事とともにシンプルなカタログデザイン制作に活かしてみてください。

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