ニンフィア - ポケモン育成論ORAS・XY

6度目の投稿になります。よろしくお願いします。
今回紹介させて頂くのは私の相棒ニンフィアです。よく見かけるニンフィアはチョッキや眼鏡を持たせた型ですが、私がこの育成論で提案させて頂くのはスイクンなんかでよく見かけるねむカゴ瞑想型のニンフィアです。立ち回りが少し難しいですが相手の選出によっては1匹で詰ますことができ、あくびを持たせることで相手に重い2択を迫らすことができる面白い型です。ぜひ最後までご覧になっていってください。

• HABCDS等いくつか略称を使います。
• ダメージ計算はポケモントレーナー天国XYを使用させてもらいました。

ステータス

調整案1
特性：フェアリースキン
性格：控えめ
個体値：　31-0-31-31-31-31
努力値：　244-0-92-156-4-12
実数値：　201-63-97-165-151-82
H:地球投げ4耐え　C:11n　HB:特化マリルリのじゃれつく+アクアジェット2連最高乱数以外耐え　HD:特化メガリザードンYのオーバーヒート確定耐え

• >9ゆうさんのご意見でこのように改良しました。

以前の調整よりHに大きく振り、物理耐久指数はそのままにするためCSを2ずつ落としています。Cは補正をかけた時に効率の良い11nの最低限を確保。Sはあった方がいいのですが役割上そこまで支障があるわけではないので余りにしました。その代わりHを伸ばすことによる特殊耐久指数の向上や受けループの投げ対策等、役割の幅が広がる振り方になっています。調整案2として加筆しようかとも思いましたが、役割や仮想敵が変わらずこちらの方が汎用性が高くパーティに組み込みやすい調整だと判断したため改良と言う形にしました。
もし、以前の調整を残して欲しいと言う方がいらっしゃるのであればまた考えることにします。



調整案2
特性：フェアリースキン
性格：控えめ
個体値：31-×-31-31-31-31
努力値：244-×-228-12-4-20
実数値：201-×-114-145-151-83
C:ハイパーボイスで無振りガブリアス確定1発　HB:陽気キノガッサのタネマシンガン5連確定耐え、特化メガボーマンダの捨て身タックル確定耐え　HD:特化メガリザードンYのオーバーヒート確定耐え（目安）　S:同族意識

• この調整でねむカゴでも試してみましたが対面から欠伸を入れられる範囲が広がったことで起点作りとしての役割を遂行しやすい点で優秀です。欠伸を搭載して起点作りに重点を置くのならこの振り方がORAS環境に合っているように感じました。ダメージ計算等細かい情報はこちら育成論XY/1474に載っているのでどうぞ。

確定技

ハイパーボイス
フェアリースキンの恩恵で威力175にもなるデメリット無しの身代わり貫通技。
もちろん確定です。
受けループへの火力の目安としては瞑想1積みでH228振りグライオンが75%の乱数1発、4積みで無振り輝石ラッキー確定2発になる程度です。


瞑想
コンセプトなので確定にさせて頂きます。
積むタイミングを誤れば無償降臨を許すクソ技ですが、1度積んでしまえば眼鏡の火力+チョッキの耐久が手に入ると考えたらなかなか強いとは思いませんか？
この技を持つことで相手の選出によっては受けループへの回答になる場合もあります。


眠る
こちらもコンセプトなので確定にさせて頂きます。
この技を搭載することでチョッキを持たせなくても繰り出し回数を稼げたりキノガッサやビビヨンへの居座り、毒等の処理速度の遅い定数ダメでニンフィアを見にくる様な選出を詰ませたりできます。具体的には毒守ガルドや一般的な輝石ラッキーに打ち勝てたり、クレセ+毒守ドランのような並びを崩せます。

選択技

欠伸（推奨）
サブウエポンの搭載も十分アリですが殆どのサブウエポンが瞑想を積んでいない状態だと仮想的に打ち勝つことができないのでこちらを推奨させて頂きます。
特に起点構築や積みサイクルを意識したパーティの場合にはオススメします。
有利対面を作ったニンフィアは流し性能が高く交換先を読みやすいので、交換読みで相手のフェアリー受けに欠伸を当てることで相手にここでニンフィアを落して眠らすか、後続に負担をかけるかの重い2択を迫ることができます。つまり、相手が交換した場合こちらの有利なサイクルが進み、攻撃してこれば積みの起点になるというまるで王手飛車取りのような状況を作り出すことがるんです。また、先発のポケモンでステルスロックを撒いておけばパーティ単位での欠伸ループなんていう面白いこともできたりします。技を縛らないことでブイズらしい柔軟な立ち回りができるのもこのニンフィアの強みだと思っています。
立ち回りの参考BV : XMFW-WWWW-WWW9-MJRR


電光石火
スタンパに補完として入れるのであれば電光石火を推奨します。
理由としては、全てのキノガッサやガブリアスに対面から勝てる点、H252振りメガヘラクロスやH172振りビビヨンに対しハイパーボイス+電光石火で確定になる点等からです。この技を採用する場合のみA個体値は31の方がいいでしょう。


サイコショック
メガフシギバナやメガゲンガーを意識する場合はこの技ですね。
1回積んだ状態で対面すればどちらにも打ち勝つことができます。
この技を搭載しても図太いB252輝石ラッキーに対してハイパーボイスの方がダメージが通るので、受けループを相手にする場合もハイパーボイス1ウエポンでいいですね。


めざめるパワー炎
ハッサムやナットレイを意識する場合はこれ。
交換が読みやすいので当てやすいですが瞑想との相性は悪いです。


めざめるパワー地
ヒードランピンポイントですね。
眼鏡型でなければハイパーボイスでも十分打ち合えるので優先度は低めです。


シャドーボール
ギルガルドやゲンガー等のハイパーボイスの通りが悪い霊への打点です。
ギルガルドは積んだ状態で交換読みでもしない限り打ち勝つことはできません。

持ち物

眠る持ちなのでカゴで確定です。
カゴの実は眠るとのシナジーも然ることながら、眠り粉や欠伸の様な催眠技対策にもなっています。先述したキノガッサやビビヨンはもちろん、カバルドンやラグラージの様な欠伸を使った起点作りにも強気に出ることができます。
具体的な立ち回りとしては207-123のラグラージに対しハイパーボイスが43.4%〜51.2%だけ、215-126のカバルドンに対し40.4%〜47.9%だけ入ります。
カゴを盾にしつつハイボ→瞑想→+1ハイボの流れでどちらもオボンを発動させずに無償突破できるんですね。
立ち回りの参考BV : 2NXG-WWWW-WWWK-MM4U

眼鏡・チョッキとの差別化点

まずニンフィアは鈍足で物理耐久が低いので相手との交換戦を考えると居座って積むのは基本的に向きません。
だから居座らずにダメージレースを意識した持ち物の眼鏡やチョッキを持たせることが多いわけですが、このニンフィアも基本的な立ち回りはチョッキと変わりません。特殊に繰り出し負担をかけるのが基本的な立ち回りになります。チョッキのように素の耐久力はありませんが眠ることで1ターンのラグがあるものの、擬似的に繰り出し回数を稼ぐことができます。
だったらチョッキでいいのではないかと言う意見もあるかと思いますが、瞑想を持たせることでチョッキでは打ち勝つことのできないクレセリアやポリゴン2のような低火力・高耐久のポケモンの突破が可能になります。
私はこのニンフィアを積みサイクルに入れて回していますが、物理型のエースポケモンが積んでも倒しきれない上記のようなポケモンに強く、欠伸を持つことで起点作りもできて腐りにくいです。
技を縛らずに繰り出し回数を稼ぐことができ、有効打の乏しい居座り耐久ポケモンは瞑想での突破。自身でも突破力を持ちつつ後続の起点作りができるのはこの技構成でこの持ち物のニンフィアだけでしょう。

運用方法と仮想敵

運用方法
瞑想を持っていますがこのニンフィアは瞑想前提の調整にはなっていないので、序盤の相手の後続が解らないうちは有利対面を作ったらハイパーボイスで負担をかけていきましょう。相手のフェアリー対策枠を処理した後または後続に瞑想ニンフィアを止められるポケモンがいないと判断できたら積んでいきましょう。この瞑想を積む見極めができないとただのお荷物になってしまうので要注意。
相手の後続が割れてこちらの積みエースでの全抜きができそうであれば欠伸からの起点作りをして行ってもいいでしょう。


仮想敵 ニンフィアの弱点を突くことができない特殊全般
とても大雑把なくくりになってしまいましたが、等倍の特殊でニンフィアを相手できるのはメガリザードンYかサイコショックを持った瞑想クレセリアぐらいでしょう。特殊相手にはそれほどに強いです。

対受けループについて

受けループと何度か戦いましたがなかなか仕事をしてくれたので受けループに採用されやすいポケモンとの立ち回りを追記します。

• グライオン

拘りロックの為か殆どのグライオンが守るから入ってくるため守るに合わせて瞑想を積むことで有利に展開することができます。S6環境にギロチン持ちが少なかったのでグライオンは完全な起点でした。

• ハピラキ

序盤から起点にしようとすると素眠りに追い込まれてジリ貧になりやすいのでラス1対面か相手に瞑想後のニンフィアが止められないと判断した場合のみ積んで行くといいでしょう。電磁波を入れられたら早めに眠るのが安定です。

• エアームド

吹き飛ばしもあり、アイアンヘッド持ちが一定数いるので対面からは勝てませんが瞑想を積んでしまえば受け出しを許しません。

• バンギラス

瞑想1積みでも余裕でハイパーボイスを耐えてくる化け物ですが受け出しは許しません。対面からは相手のA振り次第です。

• メガフシギバナ

対面からではまず勝てないので素直に引きましょう。
瞑想2積みからであれば最悪そのまま起点にして押し切ることはできますが、ヘド爆の毒や急所を考慮するとそれでも安定はしません。

• メガゲンガー

こちらも対面からでは厳しいですが、相手が削れている場合や瞑想1積みで体力が満タンなら打ち合って押し切ることができます。瞑想後の受け出しゲンガーは大体道連をしてくるので相打ちで構わないなら押して行きましょう。

• クレッフィ

余程運が悪くない限り打ち合って勝てます。
受け出しクレッフィは毒をニンフィアの回答にして誤摩化してくることが多いので分からせてあげましょう。

相性の良い並び

• メガギャラドス

アタッカー型でもそれなりにサイクル戦に強く、ニンフィアの苦手とするポケモンのうち、メガフシギバナとナットレイ以外はそのまま起点にできます。

• メガバンギラス

一見鋼が一貫して辛そうに見えますが、ブシン、ガッサ等に強くバンギの苦手な鋼・地面を寝かせて逆に起点にしてしまうこともできます。

• サンダー

私が以前投稿したこちらのサンダー育成論XY/747であれば、ニンフィアの苦手なハッサム、ギルガルド、ナットレイ、メガフシギバナ等を処理することができます。ボルトチェンジで再び有利対面を作り高火力で負担をかけていきましょう。

• ステルスロックを撒くことができるポケモン

こちらは欠伸を採用する場合ですが流しステルスロックと欠伸を駆使したサイクル戦でハイパーボイス圏内に入れたり、自分で起点にしたり後続で起点にしたり...面白い試合運びができます。
ステルスロックを撒くポケモンはカバルドンのような起点作りに特化したポケモンではなく、アタッカー兼ステロ撒きのような補助特化しないポケモンをお勧めします。

• 私自身このニンフィアを使って回したのが上記の並びだけなのでこれ以上のことは書けませんが、面白い並びを見つけたら随時更新していこうと思います。

参考バトルビデオ

• XMFW-WWWW-WWW9-MJRR

欠伸の項目で載せたものの詳細です。
H実数値が191になっていますが調整が以前のものなのでその点をご留意ください。
こちらのパーティ
ゴウカザル、ニンフィア、メガギャラドス、サンダー、ガブリアス、ギルガルド

お相手のパーティ
ロトム（水）、ローブシン、メガリザードンY、ガブリアス、ポリゴン2、ギルガルド

運用方法とは全然違う立ち回りをしていますがロトムとギルガルドではこちらのサンダーが重いのでポリゴン2の線は切ってガブリアスかリザードンと読んで居座りました。結果、ニンフィアから起点を作ってメガギャラドスで3タテできましたね。
ここで選出されている3匹が私のパーティの基本選出なので参考になればと思います。

• VN2G-WWWW-WWW9-Z4KU

こちらのパーティ
ゴウカザル、ニンフィア、メガギャラドス、サンダー、ガブリアス、ギルガルド

お相手のパーティ
メガリザードンY、クレセリア、ポリゴン2、ゲンガー、ガブリアス、ニンフィア

お相手に明確なフェアリー受けがいなかったので居座り読みの瞑想でした。特殊1本の選出を瞑想で詰ますことができましね。リザのオバヒが当っていても耐えて眠っていたので問題なかったです。ですがあそこは瞑想安定でしたね。

• 495W-WWWW-WWW8-R7F2

こちらのパーティ
メガガルーラ、メガゲンガー、ランドロス、ニンフィア、サンダー、ヒードラン

お相手のパーティ
カバルドン、ルカリオ、カイリュー、キノガッサ、スイクン、ゲンガー

このニンフィアは同じ調整で欠伸が電光石火になっている個体です。
カゴの実の項目で載せたBVですね。先発カバルドンかキノガッサを警戒してニンフィアから入りました。欠伸から入ってきたカバルドンを起点に2タテし、勝つことができましたね。

• このニンフィア入の構築で9/15日時点でのシーズン6の成績は12戦全勝で1700程度ですのでなかなかやれるニンフィアだと自負しています。

ダメージ計算

調整案1で行います。
記載無しは4振りです。
こちらはC172振りでの計算を行います。
↑↓はランク補正です。

• 与ダメ

ハイパーボイス
メガガルーラ 50.2%〜59.6%
ガブリアス 112.5%〜134.4%
H252クレセリア 32.1%〜38.3%
H212ヒードラン 10.8%〜12.9%
H228D12マリルリ 52.9%〜62.2%
H252サンダー 50.7%〜59.8%
H244輝石ポリゴン2 33.5%〜39.7%
H252ウォッシュロトム 54.1%〜64.9%
H228グライオン 64.2%〜75.9%
輝石ラッキー 17.8%〜21.5%
H244エアームド 35%〜42.1%
H252メガゲンガー 28.1%〜33.5%
H252クレッフィ 31%〜36.5%
穏やかHD252クレッフィ 21.9%〜25.6%


サイコショック
H252メガフシギバナ 37.4%〜44.9%
H252メガゲンガー 61%〜71.8%
図太いB252輝石ラッキー 16.6%〜19.6%

• 被ダメ

A194メガガルーラのおんがえし 57%〜67.5%（親のみ）
A177メガガルーラの捨て身タックル 61.2%〜72.2%（親のみ）
A182ガブリアスの地震 52.3%〜61.7%
A200鉢巻きガブリアスの地震 86.3%〜102% (12.5%)
A146ファイアローの鉢巻きブレイブバード 75.3%〜89.5%
A112力持ちマリルリのじゃれつく 58.1%〜69.1%
A112力持ちマリルリのアクアジェット 26.7%〜31.4%
A222メガハッサムのバレットパンチ 76.4%〜91%
A222メガハッサムのとんぼ返り 21.9%〜26.7%
A200鉢巻きハッサムのバレットパンチ 103.6%〜122.5%
A200鉢巻きハッサムのとんぼ返り 29.8%〜35.6%
A115グライオンの地震 33.3%〜40.2%
控えめA0ニンフィアへの不一致イカサマ 5.9%〜6.9%
C96クレセリアのサイコショック 21.9%〜26.7%
C156ヒードランの噴煙 23.8%〜28.3%
C182眼鏡ヒードランのラスターカノン 81.5%〜96.5%
C232メガリザードンYのオーバーヒート 84%〜99%
C191メガフシギバナのヘドロ爆弾 65.6%〜77.6%
C222メガゲンガーのヘドロウェーブ 78.6%〜93.5%
C222ギルガルドのラスターカノン 66.6%〜78.6%
C125ポリゴン2のトライアタック 19.4%〜22.8%

ここまで見て頂いてありがとうございます。