田母神元空幕長を公職選挙法違反の疑いで逮捕
おととしの東京都知事選挙で落選した田母神俊雄元航空幕僚長が、選挙運動の報酬として複数の運動員に現金を渡していた疑いがあるとして、公職選挙法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。田母神元幕僚長はこれまでの取材に対し、「現金を配ることを了承したつもりはなく、指示したこともない」などとみずからの関わりを否定していました。
逮捕されたのは、航空自衛隊トップの元航空幕僚長、田母神俊雄容疑者(67)と、資金管理団体の元事務局長、島本順光容疑者(69)で、東京地検特捜部は午前10時すぎから東京・千代田区にある団体の事務所などを捜索しています。
東京地検特捜部の調べによりますと、田母神元幕僚長らはおととし2月の東京都知事選挙のあとに、選挙運動の報酬として陣営の運動員5人に現金合わせて280万円を渡していたなどとして、公職選挙法違反の運動員買収の疑いが持たれています。
おととし2月の東京都知事選挙の前に設立された資金管理団体「田母神としおの会」は、1年間に集めた政治資金、1億3265万円のうち5000万円余りを使途不明金として記載していて、特捜部は先月、業務上横領の疑いで関係先を捜索し、使いみちの解明を進めていました。
関係者によりますと、田母神元幕僚長は、現金を配るために作られた運動員のリストを島本元事務局長から見せられ、政治資金の一部を運動員に渡すことを了承していた疑いがあるということで、島本元事務局長自身も200万円を受け取っていた疑いがあるということです。
特捜部は田母神元幕僚長の陣営が多額の政治資金を買収資金に使っていたとみて実態解明を進めるものとみられます。
田母神元幕僚長は逮捕前の取材に対し、「元事務局長から合わせて2000万円を配ると報告を受けたが、了承したつもりはなく、指示したこともない」などとみずからの関わりを否定していました。
東京地検特捜部の調べによりますと、田母神元幕僚長らはおととし2月の東京都知事選挙のあとに、選挙運動の報酬として陣営の運動員5人に現金合わせて280万円を渡していたなどとして、公職選挙法違反の運動員買収の疑いが持たれています。
おととし2月の東京都知事選挙の前に設立された資金管理団体「田母神としおの会」は、1年間に集めた政治資金、1億3265万円のうち5000万円余りを使途不明金として記載していて、特捜部は先月、業務上横領の疑いで関係先を捜索し、使いみちの解明を進めていました。
関係者によりますと、田母神元幕僚長は、現金を配るために作られた運動員のリストを島本元事務局長から見せられ、政治資金の一部を運動員に渡すことを了承していた疑いがあるということで、島本元事務局長自身も200万円を受け取っていた疑いがあるということです。
特捜部は田母神元幕僚長の陣営が多額の政治資金を買収資金に使っていたとみて実態解明を進めるものとみられます。
田母神元幕僚長は逮捕前の取材に対し、「元事務局長から合わせて2000万円を配ると報告を受けたが、了承したつもりはなく、指示したこともない」などとみずからの関わりを否定していました。