ニューヨーク・タイムズ
2016年4月13日18時09分
英ウェールズ地方に、クリックホーウェルという小さな田舎町がある。石畳の街道に沿って、小さな店が50軒ほど並んでいる。書店、パン屋、サーモンの薫製の店、パブ……。
スティーブン・ルイスのコーヒー店、「ナンバー18カフェ&ブラッスリー」も同じように小さな店だが、ある抵抗運動の拠点として町外にも広く知られている。
ルイスは、胸板の分厚い、63歳になる元軍人。そのルイスのコーヒー店が中核となって、多国籍企業を優遇する英国の税制に町を挙げて抗議したのだ。フェイスブック、グーグル、スターバックスといった巨大企業は「うまいこと租税回避し、われわれよりずっと安い納税で荒稼ぎしている。不公正だ、許せない」と。そうして人口わずか2063人のクリックホーウェルは、英国中の小企業を巻き込んだ抗議活動の拠点になった。
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朝日新聞国際報道部
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