面白い論文を見つけた。日本の子供は国際比較において数学が高得点なのにも関わらず、苦手意識が高いというホットエントリーを見つけた。それが日本の教育の問題なのか、あるいは人間はそういう風に振る舞うのか疑問に思った。平均点の高いクラス程、自信がないと回答しているというデータが日本国内で見つかれば、少しは参考になるかなと思って論文を探していた。
結果として望んていた論文は見つからなかった。まずどんなキーワードで探せばいいのか分からない。英語で検索できれば、もっといろんな結果が得られたのかもしれないが、僕の英語力では望むべくもない。「自信 成績」とか、そんな感じのキーワードで検索して論文をいくつか調べてみた。授業を真面目に受けているほど成績が高いとか、そんな論文は見つかった。
さて、冒頭に貼ったリンクはpdfである。タイトル通り理科数学嫌いは本当かどうか、を調査したものだ。全部読んだわけではなく、最後の考察部分だけを読んだのだが非常に面白い結果だった。女子は理科と数学が嫌いと回答しながら、潜在意識ではそうではないという結果がでた。
潜在意識の調べ方を簡単に説明する。FUMIEテストと呼ばれるものだ。この論文では単語が全体でいくつあるのか分からないが、別の論文では60個の単語からポジティブなものとネガティブなものに分類するという方法が取られている。それを3回繰り返して潜在意識を測定するらしい。
FUMIEテストについて調べるために開いた論文だけど、こっちも興味があるw
中学女子は顕在意識では理科数学が嫌いと回答しているにも関わらず、潜在意識では肯定的な回答をしている。これは論文でも書かれている通り、男=理系、女=文系というイメージがあるからだろう。女性らしくあるために理科数学が嫌いと答えているのだ。非常に残念である。
「あさが来た」というNHKのドラマでは女子教育について、熱く語られていた。が、現実はどうだろう。「保育園落ちた」問題しかり、女性議員の少なさや待遇の悪さが新聞に書かれていたり、どうも女性の輝ける社会ではないようだ。それは同時に男性に男らしさが求められていることも意味するのだろう。男は男らしく、女は女らしく。いったいいつまで、演じ続ける必要があるのだろうか。
最後に動画へのリンクを貼って終わりにしたい。(huffingtonpostへのリンクです)