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NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月13日、2020年に向けた新たな中期事業戦略「ビジョン2020」と中期事業戦略などに基づき刷新した「グローバルクラウドビジョン2016」を説明する会見を開催。グローバルクラウドビジョンについては「グローバルシームレスサービスを中心としたソリューションによるICT環境の最適化を通じて、既存ビジネスプロセスの確信や新ビジネスの想像など、顧客の経営改革に貢献する」と定義付けている。
代表取締役社長の庄司哲也氏は、企業を取り巻く現在の環境について、多くの最高経営責任者(CEO)はICTの重要性を強く認識するものの、他方で複数事業者のクラウドを利用するマルチクラウド化が進んでいると指摘する。RightScaleの調査結果によると、2014年は74%が複数のプライベートクラウドやパブリッククラウドを利用、22%が単一のプライベートクラウドやパブリッククラウドを利用していた。これが、2016年には前者が82%、後者が15%に変化している。
その他にも、2013年3月に約15%だった、ウイルス対策製品が検知できない未知マルウェア率が2015年5月時点で最大87%に増加している事実を挙げ、セキュリティ対策がさらに重要課題となる現状を明らかにした。加えて、IoTに対する捉え方が海外企業のCEOは約6割が直接的な収益貢献を期待する一方で、日本企業の7割はオペレーション効率化を期待しているといった意識の違いを披露した。
ビジョン2020では、先進的なグローバルICTサービスプロバイダーとして2020年度の売上高を1兆5000億円(うちグローバル事業で6000億円)を目標に掲げている。2015年度の計画では1兆3200億円(グローバル事業で3500億円)。数字だけを見ると年率8%の成長率と控えめな目標設定であるという見方に対して、庄司氏は、毎年2000億円規模の投資継続や海外企業のM&Aといった手段で目指すと説明した。
グローバルクラウドビジョン2016は、先進的な技術を組み合わせた「Software Defined化(SDx)」を活用し、柔軟性とオンデマンド性の強化と、マネージドサービスによる管理や自動化を強化する「Cloud Management Platform」の2本柱でクラウドビジネスを強化していくと2015年10月で発した従来の姿勢を崩していない。
今回の会見では、具体的なアプローチとして「新SDxサービスソリューション」「マネージドサービスの拡充」「IoTサービスの拡充」という3つの戦略を明らかにした。“新SDxサービスソリューション”は、SD-WAN、SD-LAN、SD-Exchangeという新しいサービスソリューションで構成される。
一般的なWANの状況として現在、業務繁忙時のトラフィック量増加によるネットワークの混雑は、業務アプリケーションなどの応答性低下などにつながると解説。SD-WANでは、同社が提供する仮想私設網(VPN)サービス「Arcstar Universal One(AUO)」以外にインターネットなどの回線を使って、重要なトラフィックと一般的なトラフィックを切り分けて効率性を高める。
一般的なWANでは、新システム導入時は各拠点のネットワークデバイスの設定変更に伴う時間を要する。SD-WANでは、カスタマーポータルから複数拠点のネットワークデバイスに対して一元的に設定できるようにした。ここでは4種類のオプションが2016年度下半期から提供予定となっている。
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