また騒音懸念の声 調布でも開園延期
調布市「市の住民への説明不足が原因」
東京都調布市内で開園を予定していた私立の認可保育園が開園を延期していたことが分かった。市は「市の住民への説明不足が原因」としているが、説明会では騒音などを懸念する住民の反対意見が相次いでいた。
埼玉県の社会福祉法人が60人を預かって昨年11月に開園する予定だった。しかし、市が昨年4月に開いた住民説明会では「静かな住宅地の環境が守れない」といった意見や、「道が狭く安全が確保できない」など送迎車の通行に対する不安の声が相次いだ。法人側は保護者の車利用禁止などを約束したが、理解は得られず、開園を見送った。
近くの70代男性は「保育園は必要と思うが、市は必要性を十分に説明せず、説明会も法人に任せきりだった」と市の対応を批判。市子ども政策課は「丁寧な説明が足りなかった。誠意を持って対応したい」と話した。
調布市の昨年4月時点での待機児童は296人。【福沢光一】