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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

今の自分には失踪なんて無理な話だったよ。

はてなでブログを書き始めたのは全くの偶然だった。

それまで、mixiを4年、アメーバブログを一瞬だけ使ったことはあったが、mixiはともかくアメーバはまったく肌に合わずにあっという間にやめてしまった。

数年前にはてなブックマークのアカウントはすでに取っていた。

はてなブックマークはYahooブックマークみたいに、自分のブラウザのブックマークをクラウド上に移せるタイプのソーシャルブックマークだと思っていた。

だが、トップページを開いてみるとなんだか全然違う。これはどうやって使うんだろうと不思議に思ったままそっとページを閉じ、それ以降使うことはなかった。思っていたのと違っていたのだ。

それから数年が経ち、mixiでの更新は諸事情から停止して、自分が何かを発信するのは基本的にTwitterのみになった。だが、140文字では足りないことも多かったし、なにより自分の中ではTwitterは交流ツールというよりRSSリーダー代わりだった。

自分はサッカーが好きだ。ゲームも好きだ。マッチレビューとかプレイレポートとか、書きたいことは山ほどあった。だが、その場がなかった。WordPressとかライブドアブログとかFC2ブログとか、色々な場を健闘したが、なんだか敷居が高いように思えた。

そんな時、はてなのことを思い出した。娘が生まれた翌日である。

はてなブログと言う名前は、頭の片隅にうっすらこびりついていた。そんなサービスが確かあった気がすると思い、数年ぶりにはてなブックマークにログインしてみた。なんだか昔と画面が変わってる。当たり前か。

はてなというサービスのトップページに行くと、はてなブックマークとはてなブログのメニューがあった。はてなブログに入ってみると、「簡単シンプルなブログを始めよう!」みたいな事が書いてあった。シンプル… これこそが自分の望んでいたものだ。

早速ブログ開設の手続きをとった。とかいっても、すごく簡単だった。そして色々テーマがある。オシャレなものからそっけないものまで。自分はパッと見で一番シンプルなものを選んだ。

そして、お試しで書き始めた。最初の記事は「これからブログを始めます。よろしくね!」ではなく、いきなり体重計のレビューだった。こういうことを書きたかったんだから仕方ない。

その後、読者登録という横のつながりを知り、他のブログを読むことにした。購読登録すると更新が通知される。RSSにいちいち突っ込まなくても更新がわかるのはまあ便利といえば便利だ。

最初はただ読んでいるだけだった。だが、そのうち自分のブログに「ブックマークが付いた」。意味がわからなかった。「◯◯さんがブックマークしました」。なに? 自分の記事にそんな価値があるの?と思い、通知画面からその先を見に行ってみると、なにかコメントが書いてある。

そういうことか。はてなブックマークは、ただのソーシャルブックマークサービスではなく、コメントを付けて相手に意思を伝えることが出来るのか。

そして、自分は購読ブログにコメントを付けるようになった。感銘を受けたり、参考になったりした時にその旨を書き込んでいた。

面白かった。息を吐くようにブックマークをつけていたが、mixiのコメントとは違い、スレッドになったりはしない。一発書捨てのコメントを付けるのは勇気がいるが、その分ブログを読み込んで考えたコメントをつけていた(つもりだった)。

ブックマークはコメントと同じで本人に通知される。そして、Twitterを連携していると自動的にポストされる。その時に、本人からレスが来ることがあった。mixiのコメント機能は、ギクシャクした事があって「疲れて」しまったが、Twitterでの交流は楽しかった。

ブログのコメント欄だとそこだけで完結してしまうが、ブックマークとTwitterを連携しておけば、そのブログのことをフォロワーにも知らせることが出来る。いわゆる拡散だ。面白いと思ったことは他の人にも知ってほしい。そんなオタク気質な部分が自分をコメント欄ではなく、ブコメに走らせたのかもしれない。mixiのコメント欄での消耗がそうさせたのかもしれないが…

自分はmixiでの経験からTwitterではなかなかフォローする人を増やそうとしなかった。フォローされても怖い人だったらどうしようと思い、リフォローはあまりしなかった。今でもフォロワーと自分がフォローしている人との間には、数の上で大きな乖離がある。

そんな中でも、この1年ちょっとでフォローしている人は随分増えた。交流したい人が増えたからだ。これは、自分にとってはとんでもない前進である。

だが、先日ちょっといろいろあって、ブログを辞めることも頭をよぎったが、それはいろいろあってはばかられた。なので、少しの間ブログの更新とSNSとの関わりを断つことにした。いわゆるデジタルデトックスである。

正直、心地よくはなかった。

自分は、ネットに接することで常に自分の中の情報を更新している。自分の中の情報を最新の状態にしておかないと気がすまない。だからネットでニュースを読み、Twitterに書き込み、ブログを更新する。それをやめたのだ。不安で仕方がなかった。

テレビのニュースもニュース7とニュースウォッチ9くらいしか見ないのだが、それだけではフォローできないニュースが山ほどある。RSSやはてなブックマークアプリは、そんな情報をもたらしてくれる貴重なツールだった。それを見ないということは、自分の中では「世の中で何が起こっているのかわからない」という事を意味する。

民放のテレビ番組をほとんど見なくなってしまった自分にとって、ネットはもはや生きていくには必須のツールだった。そして、ネットを使ったコミュニケーションもまた、欠かせないものだったことに改めて気が付かされた。

今回のデトックスの際には、id:nemurenai-sameさん、id:keisolutionsさんから有り難いことに言及をいただいた。

nemurenai-same.hatenadiary.jp

www.kandosaori.com

心配するブコメも沢山いただいた。自分は、お二人を始めとして数々の皆さんに支えられて、このブログを続けられてきたことを痛感した。

なんというか、デトックスは気持ちを落ち着けるために始めたのに、逆に落ち着かなかった。

ブログを書く、コメントする、Twitterで馬鹿をやる。これは、自分にとってもはや日常のスキームになっていたのだ。それをやめてしまうのは、サッカー選手にサッカーをするなと言っているようなもので、ムズムズして仕方なかった。デトックスがデトックスになっていなかった。もはやはてなは自分の一部なのだ。その事を今回のデトックス、そして、お二人の言及で思い知った。

というわけで、今回は前回とは違ってデトックス宣言して僅か1日で復帰することにした。

ここにいると、時々匿名で避難されることもある。今回もそうだった。だから、一時はこのまま消えてしまおうとも思った。だが、それは出来ない。自分にとってもはや生活の一部と化したこのブログを消し去ってしまうことは不可能だった。もうすぐ700人に迫ろうという読者にとっても失礼だと思った。

スタンスは少し変えようと思う。

増田は匿名ダイアリーの割には匿名である事を意識していない人もいる。「俺の増田に下らないコメントつけやがって」という人も中にはいるのだ。だったら自分のブログで書けばいいのにと思うのだが、そういう考えではない人もいるみたいだ。なので、もう増田大喜利には参加しない。きっぱりとやめる。

自分が読んでいるブログや、世の中の気になったニュースにはコメントをつけるが、もう増田とは関わり合いを持たないことにする。匿名で避難されるのはもう懲り懲りだ。

だって、あれいくらでも自演が可能なんだもん。ブクマは非公開ブックマークでセルクマされてた(っぽい)し。もちろん、普通の増田なら非公開ブックマークもいいだろう。だが、他人を避難するのであれば面と向かってやってほしい。

というわけで、たった1日だけどネットから失踪してみて思ったことは、今の自分にはデジタルデトックスは逆効果だったということだ。戻りたい気持ちでいっぱいになってしまい、結局戻ってきてしまった。

増田で自分がめっちゃ嫌いと言っていた人は、もう増田にコメントをしないということをここで宣言するので、安心して欲しい。もう増田ブックマーカーとして活動するのはやめにする。星をたくさんもらうのは楽しかったが、仕方ない。スターレポートが寂しくなるくらいしかデメリットはないし。

というわけで、今日からまたゆきぼうは復帰します。

なんだよたった1日かよと思った人もいたかもしれないが、言及してもらっちゃったり、自分自身が耐えられなかったので思いっきり早めの復帰になった。

結局思ったのは、自分ははてなでブログを書くのが好きだということ。そして、はてなを通じて色々な人と交流して、色々な価値観を知ったり、時にはお馬鹿なことをやったりするのがとても楽しいという事、それら全てが人生の一部にすでに組み込まれていて、もう辞めることは出来ないということだ。

依存?

いや、違う。

たぶん、これは、愛だ。

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