米小売業売り上げ予想下回る 自動車販売落ち込みで

アメリカの個人消費の重要な指標として注目される先月の小売業の売上高は、自動車の販売が落ち込んだことから前の月に比べて0.3%減少し、市場の予想を下回るふるわない結果になりました。
アメリカ商務省が13日発表した先月の小売業の売上高は、およそ4469億ドルで、前の月より0.3%減少しました。0.1%の増加を見込んでいた市場の予想に反して振るいませんでした。
分野別に見ますと、先月は原油安に歯止めがかかり、「ガソリンスタンド」の売り上げが増加に転じ、「ホームセンター」などもプラスとなりました。しかし、「自動車販売」が2.%のマイナスと大きく減少したほか、「衣類・アクセサリー」や「飲食店」が減少しました。原油安や株安で消費者心理がいくぶん冷え込んで、アメリカの小売りの売り上げは、ことしに入って低調な動きが続いています。
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、今月下旬に金融政策を決める会合を開き、追加の利上げについて協議する予定ですが、今回の結果を踏まえ、FRBは現状を維持し、利上げを見送るという見方が大勢となっています。