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「西日本一美しい橋」復元 着物姿で式典

羽織はかま姿で猿猴橋の「渡り初め」をする地元住民ら=広島市南区で2016年3月28日午後2時47分、山田尚弘撮影

 戦時下に華麗な装飾が撤去されるまで「西日本一美しい橋」と称され、現存する最古の被爆橋としても知られる広島市南区の猿猴(えんこう)橋が往年の姿に復元され、28日に式典が開かれた。松井一実・広島市長や地元住民らが当時を思い起こさせる羽織はかまや鮮やかな着物姿で渡り初めをして祝った。

     猿猴橋は、JR広島駅南側の猿猴川に安土桃山時代に架けられた。1926(大正15)年にコンクリート製に架け替えた際、親柱には翼を広げて地球儀をつかんだタカを据え付け、欄干には猿の透かし彫りの細工をあしらった。夜には明かりがともるモダンな橋として有名だった。

     しかし、戦時下の43年、金属類回収令によって飾りが全て撤去された。45年8月6日には広島原爆で被爆。爆心地から約1.8キロしか離れていないが、構造的な被害はわずかで、被爆者の避難や救援などに役立った。

     地元住民らの要望を受け、市が被爆70周年事業の一つとして昨年度から復元に取り組んでいた。【加藤小夜】

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