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与党セヌリ党が惨敗 敗北を認める

出口調査の結果を伝えるニュースに意気消沈するセヌリ党の関係者ら=ソウルのセヌリ党本部で13日、AP

過半数を大きく割り込む 第2野党・国民の党が躍進

 【ソウル大貫智子】韓国の総選挙は13日、投開票された。任期4年の国会議員(定数300)を選ぶ今回の選挙で、与党・セヌリ党は勝敗ラインとしていた過半数を大きく割り込む見通しとなった。朴槿恵(パク・クネ)大統領の求心力低下は必至で、慰安婦問題をめぐる日韓両政府間合意の履行などへの影響も懸念される。セヌリ党報道官は13日深夜、「今回の総選挙の結果を謙虚に受け止める。国民の思いがどれだけ厳しいかを骨の髄まで深く刻み込むことになった日だ」と述べ、敗北を認めた。

     韓国メディアが伝えた獲得予想議席数は、セヌリ党は第1党を維持するものの130前後(現有議席146)となり、惨敗の様相だ。一方、最大野党・共に民主党は120前後(同102)。第2野党・国民の党が40前後(同20)に躍進し、政局の鍵を第三極が握ることになりそうだ。

     投票率は58.0%(中央選挙管理委員会暫定集計)で前回2012年より3.8ポイント増えた。選挙戦は、与野党ともに公認候補選出をめぐる内紛が激化し、政策論争は埋没した。

     当初は野党の選挙協力が不発に終わったため、セヌリ党が優勢だと報じられていた。しかし、朴大統領の政権運営が強権的だなどと批判されており、有権者の反発が予想以上に強かったようだ。

     与党セヌリ党は12年2月に「ハンナラ党」から改称した。共に民主党も15年12月に「新政治民主連合」から党名を改めた。また、国民の党は共に民主党を離党した議員らが今年2月に結成した。

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