ライバルは稲田朋美?
山尾氏のこのようなぶれない姿勢について、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が語る。
「山尾氏には女だからといって持ち上げられている女性議員とは異なり、肝の据わったところがあります。
例えば、民主党に逆風が吹いていた前回の選挙でも、原発反対の旨を明確に述べて、電力労組の推薦を受けなかった。普通の1、2年生議員であれば、たとえ信条としては原発反対でも、選挙のときは口を閉ざし、票田である労組となあなあの関係になるところですが、彼女はそういうことをせず、政策が一貫している。
ある自民党幹部も『男にこびへつらう女性議員が多い自民にはいないタイプの議員。ああいう人材がうちの党にも欲しい』ともらしていました」
今回の待機児童の問題での功績を評価した民進党幹部たちは、新党の「看板」として山尾氏に白羽の矢を立てた。安倍総理の信任の厚い稲田朋美自民党政調会長と対抗させようという意図もあるだろう。
「稲田さんは法曹界の先輩で、その世界では私よりずっと経験が豊富な方。私とは思想信条が異なるところがあると思いますが、国会という男性社会のなかで働く女性同士としていい議論を交わしていきたいと思います」(山尾氏)
最後に民進党の躍進にかける意気込みを。
「私はいい社会をつくるためには、政治家自身がいい人生を送らないといけないという考え方です。だから短い時間でも家族との時間は大切にしたい。昔は政治家は滅私奉公で、国のために自分の人生を投げ出すのが当たり前、そうでないと生きて行けないという世界だったと思いますが、時代は変わっています。自分がいい人生を送らないと国民の本当の望みを聞くという重要な役割が果たせませんから」
永田町の人々は夏の選挙に向けて走り始めている。国会質問での一幕のように、民進党が安倍政権に一矢を報いることはできるのか。セクシーな初代政調会長の活躍に期待しよう。
「週刊現代」2016年4月16日号より
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