【北京=蒔田一彦】中国外務省の 陸慷 ルーカン 報道局長は13日の定例記者会見で、先進7か国(G7)外相会合が声明で、東シナ海や南シナ海の状況に懸念を示したことについて、関係国の大使館幹部を呼び出し、中国の立場を伝えていたことを明らかにした。

 日本などに対し、声明の内容について抗議したものとみられる。陸氏は12日にも声明に対し、「強烈な不満」を表明する談話を発表していた。

 中国は南シナ海問題に当事者ではない域外国が介入することに神経をとがらせている。陸氏は会見で、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で南シナ海問題を議題とすることは「地域の平和と安定のためにならない」と反対の立場を表明した。