9大会連続でサッカー・ワールドカップ本大会出場を目指す韓国代表は、アジア最終予選で比較的無難な組み合わせになった。しかし宿敵イランとはまたも同じ組に入った。
国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで56位の韓国は、12日にマレーシアのクアラルンプールで行われた2018ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選で、イラン(同42位)、ウズベキスタン(66位)、中国(81位)、カタール(83位)、シリア(110位)と同じA組に入った。B組はオーストラリア(50位)、日本(57位)、サウジアラビア(60位)、アラブ首長国連邦(UAE、68位)、イラク(105位)、タイ(119位)の組み合わせとなった。
今回のアジア最終予選は今年9月から各組ごとに全てのチームがホームアンドアウェー方式で対戦する。各組の1位と2位の4チームは本大会への出場が決まり、3位はプレーオフで対戦した後、勝ったチームが北中米予選4位のチームと本戦進出を懸けて最終決戦に臨む。
韓国が入ったA組に関して言えば、まずイランの存在感が際立っている。韓国とイランは1996年、2000年、04年、07年、11年のアジア大会において、5大会連続で準々決勝で対戦するなどまさに「腐れ縁」であり、さらにワールドカップ・アジア最終予選でも3回連続で対戦することになった。韓国はイランとここ10試合で1勝5敗4分けと大きく水をあけられており、とりわけここ3試合は3連敗しているため、過去の通算戦績でも9勝12敗7分けになってしまった。イランは特にホームで強さを発揮するため、今回こそ「アウェーでのジンクス」を破れるかに注目が集まる。韓国はテヘランで開催されるイランとのアウェーゲームでは1回も勝ったことがなく、通算成績は4敗2分けだ。韓国代表のシュティーリケ監督は今回の組み合わせ抽選について「今度こそテヘランでイランに勝ってから家に帰りたい」と抱負を述べた。
それ以外のチームに関しては、韓国は過去の対戦成績でかなりの優位に立っている。特にウズベキスタンに対しては9勝1敗3分け、中国には17勝1敗12分けと圧倒しており、またカタールは4勝1敗2分け、シリアは3勝1敗2分けとやはり優位に立っている。A組でワールドカップ本大会への出場経験があるのは韓国(9回)、イラン(4回)、中国(1回)だけだ。
最終予選のスケジュールを見ると、韓国と中東を行き来する最初の4試合が山になりそうだ。韓国は9月1日の初戦はホームで中国と対戦し、6日にはシリアとアウェーで戦う。10月には6日にカタールとホームで対戦し、11日にイランと難攻不落のテヘランで対戦する。
シュティーリケ監督は「これまで15カ月にわたり示してきたわれわれの実力が本物であることを、今回の最終予選を通じて証明しなければならない」と強い決意を示した。韓国代表は最終予選に先立ち6月に欧州に遠征し、1日にスペイン、5日にチェコと評価試合を行う。