数より質と利益で勝負です。
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  • キャノン
    -レンズ交換式 15年度販売計画 580万台(前年比-8.8%)
    -コンパクト 700万台(-22.5%)
  • ニコン
    -レンズ交換式  425万台(-7.8%)
    -コンパクト 600万台(-22.0%)
  • ソニー 570万台(-32.9%)
  • 富士フイルム 140万台(-36.4%)
  • パナソニック 181万台(-17.7%)
  • オリンパス
    -レンズ交換式 48万台(-5.9%)
    -コンパクト 48万台(-38.5%)
  • カシオ 145万台(3.6%)

  • 各社の15年度の販売計画が出そろう
  • スマホの普及で5年連続の縮小を予測。高収益のレンズ交換式や高価格モデルに力を入れる
  • ソニーと富士フイルムは確実に利益を出す戦略にこだわる
  • パナソニックは開発モデルを絞り込み高級機路線を維持
  • 赤字のオリンパスは数を追わず黒字化を目指す
  • カシオは独自路線で赤字から脱却、唯一プラス成長をもくろむ


 国内デジカメメーカの販売戦略がまとまってきたそうです。
 いずれのメーカもスマホの影響と世界的な景気の低迷や懸念から販売予測台数は少なくなると予想しており、数ではなく高級機を販売することで利益を維持しようという戦略のようですね。
 カメラメーカの多くは廉価版コンデジの販売を止め高級機を販売する方向にシフトしたり、防水、耐衝撃などスマホでは実現不可能な機能を持つカメラや、光学ズームのあるカメラ、自撮りのしやすいカメラを発売するなどしてなんとか販売台数を維持しようとしていますね。
 今回はスマホの台頭で廉価版コンデジが駆逐されてしまった流れですが、こんなときにとる戦略は3つあります。一つは先ほどのように多機能化して高級製品を製造し販売、数はたくさん売れないけれども利益を確保する戦略です。飲食業でも国産野菜や国産精肉を利用していることを宣伝し料理の価格を上げたりするのと同じような感じですね。
 もう一つは最後まで廉価版コンデジを製造し続けるという戦略です。これによって他のメーカがどんどん製造を中止していくと製造している会社が自分の会社だけになるのでシェアを握ることができます。これを残存者利益などといいますね。インスタントカメラ市場が縮小するなか富士フイルムはチェキを販売し続け、今では再ブレークで利益を出しているのと同じような考え方です。
 最後の方法は新しいイノベーションをカメラに持ち込む方法です。例えばカシオのようにセンサー部と液晶部を分離したカメラを製造したり、パナソニックのように思い切ってカメラにスマホを内蔵したようなカメラを作るなどですね。
 カメラにもイノベーションの余地はまだまだあると思いますが、それを見つけて流行させられるかどうかはほとんど運といっていいようなものだと思いますが、ここは日本のメーカの意地で再びカメラメーカが儲かるような製品を創造して欲しいと思います。
 詳しくは記事下部の記事元リンクからどうぞ。

(記事元)http://newswitch.jp/p/679