ケニアが振り込め詐欺にかかわったと見られる台湾人45人を中国に送致し、台湾で猛反発が起きている。中国が台湾を自国の一部とする「一つの中国」原則を押しつけたとの受け止めが出ているためだ。一方、中国人が詐欺の標的になったことから、中国側は司法管轄権を主張している。
台湾側によると、ケニア警察は2014年11月、ナイロビ近郊を拠点に、電話などで中国人相手に振り込め詐欺を働いていたと見られる台湾人や中国人のグループ77人を逮捕。このうち台湾人23人と、別の詐欺事件で逮捕された台湾人22人が今月、中国へ送られた。台湾当局は中国に送致しないよう求めたが、ケニア警察は無視したという。
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朝日新聞国際報道部
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