SEO(検索エンジン最適化)とは

SEOとは「Search Engine Optimization:検索エンジン最適化」を意味する言葉で、Webサイトが検索結果でより多く露出されるために行う一連の最適化施策を総称したものです。

SEOを実施する目的

企業がSEOを実施することの目的は、一言であらわせば検索を通じてビジネスを成長させることです。正しいSEOは、「設計」「技術」「マーケティング」などあらゆる側面からサイトを改善することを通じて、Webサイトが検索結果でより多くの露出を得ることを実現します。

SEOの特徴として、広告と異なり、アクセスを獲得することに直接的な費用がかからないことから、Webサイトに多くのアクセスを集めたい商用メディアにおいては必須の取り組みであることがほとんどです。

※どうすればSEOで成果が得られるのか、が知りたい方はこちらをご覧ください。
確実に成果を出すためのSEOの方程式

テクニック重視のブラックハットSEOとその終焉

しかし、検索からアクセスを増やすための上位表示の手法を突き詰めていくと、本質的な最適化施策だけではなく、上位表示を実現するためだけのテクニックに行くつくこともあります。

そして、こうしたテクニック(上位表示を実現することだけを考えた技術)こそがSEOである、とした認識を多くの方が持たれているのが現状です。

ですが実は、こうしたテクニックのことを一般には「ブラックハットSEO」と呼ばれます。ブラックハットSEOとは、検索エンジンの評価ロジックの意図に反して(システムの穴を突くやり方で)、検索エンジンを欺いて価値のあるサイトと見せかけるやり方、悪い言い方をすれば偽装工作です。

参考:ブラックハットSEOとホワイトハットSEO

かつて(~2011年ほど)は確かに上位表示に極めて有効な手法でしたが、現時点で”システムの穴”は大幅に狭くなっており、ブラックハットSEOの”偽装工作”(例えば、業者からリンクを買って上位表示しようとするなどの方法)の投資対効果は数年前に比べ10分の1以下になっていると言っても極端ではありません。

バレないように偽装をするためのコストは上昇する一方で、得られるリターンは限りなく小さくなってきているのです。そうした手法が企業のWebビジネスの課題を解決する時代では既になくなっていると言えます。

正しいSEOで得られる成果

SEOで得られる成果は、単発の成果ではなく、ブラックハットのように個々のキーワードのランキング上昇といった限定的な成果でもなく、継続的に積み上げられていく成果です。

ぐんぐんとオーガニック検索トラフィックが増えているアクセス解析のトラフィックレポート

「費用⇔収益」ではなく「投資⇔資産の蓄積」と考えて取り組まなければこうした効果は得られません

「検索順位は不確定、よってSEOも不安定な取り組み」は誤り

よく「検索順位は検索アルゴリズムの変更で変わってしまう、不安定な取り組みだからSEOには投資しない」と言われる声があります。

それは検索エンジンやSEOへの理解が著しく欠けているために使われる表現で、本来は、正しく行えばほとんどのサイトにおいて確実にプラスの成果が得られる取り組みと断言できます。

(参考:自社運営「Appliv」2015年2月時点のランク状況)
アプリ、iPhoneアプリ、iPadアプリ、無料アプリ、アプリランキング、などアプリ関連の主要ワードで悉く1位を獲得している

(参考:当サイト「SEO HACKS」2015年2月時点のランク状況)
SEO4位、SEOコンサルティング3位、SEOセミナー3位、Google SEO 3位、インハウスSEO1位、コンテンツSEO2位、ペンギンアップデート1位、パンダアップデート1位、など上位を獲得

なぜ、このような一般の認識に齟齬が生まれるかと言えば、先ほどお伝えした

一般的な認識の大半は「SEO=上位表示させること=ブラックハットSEO」

だからです。

成果報酬SEO対策などとしてサービスが提供されていたような、個々のキーワードのランキングしか追求しないSEO、ひいてはそれを最短距離で実現することしか考えないSEOは基本的にはブラックハットに行き着きますし、ブラックハットSEOが安定した成果を約束できないのは現在では単なる前提でしかありません。

少なくともこれから企業がSEOを行うにあたってこうした過去の考え方は捨てて頂き、まっすぐにSEOに取り組んでいく必要があります。

企業が取り組むべきSEO

これから企業が取り組むべきSEOは、有益なコンテンツを配信し、リンクをサイトに集め(=色々な外部サイトで言及、紹介されるよう努力し)、検索エンジンから見たサイトの価値をあげるだけではなく、ユーザーにとっても高い価値を提供できるサイト運営をしていくことにほかなりません。

また、現時点での検索エンジンの技術的制約を理解し、高めたサイトの価値を正しく検索エンジンに認識されるための工夫も必要です。

こうしたことを効率よく実行し成功に導くには多くの知識や経験も必要ですし、同時に時間も労力も必要とされる取り組みといえますが、その分成功すれば大きなリターンを得ることが出来るとも言えます。

このような本質的なSEOの取り組み方については、2015年版のSEO入門書「10年つかえるSEOの基本」という本(当社の土居が執筆しています)の中で初心者向けに分かりやすく解説していますので、ご興味あるかたは是非ご購入下さると嬉しいです。

※書籍購入はこちら:Amazon.co.jp: 10年つかえるSEOの基本: 土居 健太郎: 本

 

SEOをより深く理解するために:検索エンジンについて学ぶ

さて、ここからは專門的な解説にならないように注意しつつ、まずはSEOという概念の前提となる検索エンジンそのものについて解説していきます。

検索エンジンの収益モデルは「検索連動型広告」の広告収益

Googleのような検索サービスの主な収益源は、検索結果に表示される広告(検索連動型広告、リスティング広告)がクリックされることによって発生する広告収益が多くを占めます。

自然検索結果の上部や右部にリスト形式で掲載される広告、クリックされると広告収益が発生するクリック課金型モデル

検索エンジンの収益を拡大するためには

Googleが広告クリックによる収益を高めるためには何が求められるか、といえば、その基盤となる最たるものは「利用者数の増加」と「利用頻度の増加」にほかなりません。

私たちの身の回りでは日常的に「ググれ」という言葉が使われていますが、それは「ググれば大体のことは解決する」からです。検索しても何も解決しない検索サービスを使いたいというユーザーはいないでしょう。

そう考えれば、彼らが利用者および彼らの利用頻度を高めることの最重要課題は、「検索したら解決する検索サービスにする」ということが理解できると思います。

検索者は質問を投げる、検索エンジンはそれの回答リストとしてURLを並べて検索結果として回答する、この質問に対する回答の精度を高めることで適切な回答を示せるか、それが重要

それでは、ここからはどのように「ググれば解決する」検索サービスを提供しようとしているか、その背景となる検索エンジンの仕組みについて解説します。

検索エンジンの仕組み:クローラーとインデックス

Googleのような検索エンジンに必須の仕組みとして、「クローラー」「インデックス」などがその代表的なものとして挙げられます。

クローラーは情報収集、インデックスは検索データベース

このようにクローラーによって収集されたWebページの情報がインデックスと呼ばれる検索データベースに登録され、検索された言葉に対応する検索結果を瞬時に返すことを実現しています。

しかし、現在世の中に「兆」という単位で存在するWebページの情報が、何の優先度もつけられることなく無造作に検索結果に返されてしまっては、更にその中の情報をユーザーが精査することになり、それでは検索エンジンとしての機能を果たせているとは言えません。

ここで必要となる仕組みが「検索アルゴリズム」と呼ばれるものです。

検索エンジンの仕組み:検索アルゴリズム

検索アルゴリズムとは、検索結果に表示する対象となるWebページに対し、検索キーワードに応じて得点付け(スコアリング)するための仕組みを指します。

アルゴリズムの精度が改善するにつれ、ユーザーの検索に対してより関連度が高く有益な情報を優先的に検索結果に表示することが可能となります。

インデックスに登録されている膨大な数のWebページの中から、アルゴリズムによって掲載優先度を算出し、関連度の高く質の高い情報から優先的に検索結果に表示している

冒頭で解説した「ブラックハットSEO」とは、検索アルゴリズムが未熟であることを利用し、その欠陥をついてWebサイトを検索結果で優遇されるように工作するものでした。

しかし、これまでも様々なアルゴリズムの改良が行われ、欠陥を突くような対策でSEOが改善することはほとんど期待できなくなり、逆にペナルティとして検索結果に表示されにくくなるようにもなっています。

 

SEOを実施することは、検索の世界を更に豊かにすることでもある

最後に、ここまでのお話を理解した上で、SEOというものが「検索」という世界において、どのような役割を果たすべきものなのかを解説します。

検索エンジンは不完全、ユーザーやサイト運営者が注意を払う必要もある

Googleの検索エンジンとしての完成度は日に日に改善しています。昔のように「日常的な事柄について検索していたのに出会い系サイトに辿り着いた」などということはほとんどなくなっているでしょう。

とは言え、まだまだ不完全な部分も多くあると言えます。ここでは以前に当サイトのSEOブログで書いた記事をそのまま引用しますが、

不完全というのはどういう根拠のもとで言っているかと言えば、
・検索する人が検索する言葉をある程度考えて打ちこまないとうまく欲しい情報に辿りつけないことが多い
・サイトが検索エンジンが理解できるように作られていないときちんとヒットしないことが多い
・ユーザーが本来求めていないような情報が上位に表示されることが多い
などの点からです。

引用:これからSEOを始める方に、最初に知っておいて欲しいこと

適切な検索キーワードが上手く思いつかなかったり、見たいサイトが検索エンジンにとって読み取りにくい仕様で作られていたりすればユーザーは見たい情報に辿りつけませんし、また、未だに内容として間違いだらけの情報が上位に表示されていたりもする

引用:Googleがアルゴリズムを変更する目的とSEOの役割

このような理想と現実とのギャップが存在しています。Googleのような検索エンジンは、このギャップを埋め、よりユーザーにとって利便性の高い検索サービスとなるように、日々その仕組みを改善しているのです。

検索キーワードに気をつける、サイトの作り方に気をつける、優先されているものが完璧であることもない

検索の世界からみたSEOの果たすべき役割

では、検索の世界全体から見た”SEO”とはその中でどんな役割を担っているか?と言えば、

「ユーザーにとって有益な情報を提供し、その情報が正しく検索結果に掲載されるようにサイト運営者が(ユーザーの行動、および検索エンジンの不完全さに対して)工夫、配慮することで、検索エンジンがユーザーにとってより利便性の高い検索結果を提供できるようにする」

ための役割である、と表現することが出来ると思います。その結果として適切なユーザーが検索を通じてサイトを発見する機会が増え、ビジネスを成長させることに繋がります。

どのようなキーワードを打ち込むかを予測してページに反映される、現在の検索エンジン技術で正しく情報を処理できるようにサイトを作る、優遇されて然るべき情報を提供し検索エンジンにその内容や価値を正しく伝える、ここまでがSEOの取り組みで、その結果ユーザーが適切な情報にたどり着けるようにすることを手助することが出来る

少しばかりキレイな表現をしましたが、例えば2005年の検索業界の中で同じことを言えば「単なるキレイ事」でしかなかったかもしれませんが、現在(2015年)ではこのような価値観でサイトを運営できるか、SEOを実施できるかということが中~長期的なSEOの成否を分ける決め手になるのです。

 

正しいアプローチを理解し、SEOの成果を確実に出すために

この記事の内容を踏まえ、SEOにおいて確実な成果を出すために具体的にどのようにSEOに取り組めばよいのか?について、初心者向けに詳しく解説したセミナー動画をDVDとして販売しています。

ご自身でSEOについての価値判断が出来る自信がない、という方は、良く分からずSEO会社に高額な費用を払う前に、事前知識としてご覧いただくことをお勧めします。

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