大分県杵築市で昨年７月、住宅が全焼し、子供４人が死亡した火災で、重過失失火と重過失致死傷の罪に問われた、父親の海上自衛隊１等海尉、末棟憲一郎被告（４１）に、大分地裁（今泉裕登裁判長）は１１日、禁錮４年６月（求刑禁錮５年）の判決を言い渡した。

　起訴状によると、昨年７月５日深夜、単身赴任先の広島県江田島市に向かうため杵築市の自宅を出る際、妻が見送りに出なかったことに立腹。玄関の土間に灯油をまき、ライターに点火したため火災が起き、１４～５歳の子供４人を焼死させたほか、子供１人に全身やけどの重傷を負わせたとしている。

　公判で末棟被告は起訴内容を大筋で認め、「妻には立腹していない。仕事への不安があり、妻と話がしたかった」と述べていた。