こちらの記事を読んで思いましたが、組織ってやっぱり怖いですね。
組織は怖い
組織は人の集まりでありながら、それ自体が意志を持つ「人」のように振る舞い、組織を構成する人にはもはや制御できなくなるところがあります。大きな組織ほどその傾向があります。大企業病です。怖いですね。
私が以前務めていたところでも、この方の山奥送りのように、「生け贄」みたいな制度がありましたね。誰もがやりたくないけど、自分には回ってこないだろうと勝手に思っているものが。でも、意外と回ってきたりするんですね。幸い私には回ってきませんでしたけど、何人かの知り合いには回ってきて、その人のキャリアが台無しにされたのを目の当たりにしました。私もそこにもう少しいたら回ってきていたかもしれません。
組織も人と同じように、最初は秘密があることを隠して近づいてくるんです。入ってから初めて知らされたりします。そして、そんなの聞いていないよとなるのです。
そういえば、今日読んだこちらの記事に面白いことが書いてありました。
その結果、人身御供は「高度に階層化された社会」の維持に役立つこと、そして「適度に階層化された社会」を「高度に階層化された社会」に変化させることがわかった。
生け贄は「階層化された社会のエリートたちに恩恵を与える」そうです。そして、生け贄を取りいれた社会はいっそう階層化された社会になる傾向があるのだそうです。
自分を守るには
自分の身を守るためには、まず、これから入ろうとする組織の悪いうわさに良く注意することです。火のないところに煙は立ちません。悪いうわさがあっても、それは自分には降りかからないだろうというのは楽観的過ぎます。たとえ上司が良い人だったとしても、組織の意志に負けて、守ってくれないこともありますからね。
まあ、大企業なら多かれ少なかれこのようなことがあるのは避けられません。この記事の方のような不幸を避けるには、自分がしたいと思っていることしか事業がない、また、自分が住みたいところにしか事業所がない小規模の企業で働くことしかないのではないでしょうか。もちろん、その企業が倒産してしまう危険は大企業に比べて大きいわけですが。これは、トレードオフですね。
そして、運良く良い組織に入ったと思っても、安心は禁物です。その組織が成功して大きくなるにしたがって、生け贄のような制度が新たに生まれてくるかもしれないからです。そしてそれは自分の力では変えられません。その時には、きっぱりさよならするしかありませんね。
まあ、そうやって機能しなくなった大企業から人が抜け、新しい企業が創業されて、社会の新陳代謝が起こるのですから。