韓国の柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相は11日、 米州開発銀行(IDB)の出席するため、バハマを訪問し、中国人民銀行の周小川総裁と会談。来年10月で期限を迎える韓中通貨スワップの延長で原則合意した。通貨スワップの規模拡大など詳細については、今後速やかに協議していくことになった。
韓国は2008年の金融危機前後に米国、日本、中国と通貨スワップ協定を結ぶか、通貨スワップの規模を拡大したが、米日との協定は満了し、現在は中国との協定だけが残っている。韓中通貨スワップ協定は08年に締結されて以降、2回延長され、現在は3600億元(約6兆円)規模となっている。
柳副首相はまた、上海に開設される人民元・ウォンの直接取引市場のマーケットメーカーを選定に韓国系銀行を含めることを要請。周総裁は前向きに検討すると答えた。直接取引市場は今年上半期中の開設を目標としており、海外で初めてウォンの直物取引が行われる市場となる。それに先立ち、韓国銀行は12日、KEBハナ銀行とウリィ銀行の中国法人をウォン清算銀行に指定した。