誤って販売の有毒魚バラハタ 飲食店で6人に提供

誤って販売の有毒魚バラハタ 飲食店で6人に提供
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東京の築地市場で、身や内臓に毒を持ち、食中毒のおそれがあるとして都が販売の自粛を求めている「バラハタ」という魚が販売されていた問題で、購入したのは中央区の飲食店と分かりました。魚は12日夜、店の客6人に提供されていましたが、これまでに健康被害は確認されていないということです。
12日に築地市場の水産仲卸業者の店舗で、身や内臓に毒を持ち食中毒のおそれがあるとして、都が販売の自粛を求めている「バラハタ」という魚1匹が別の魚と勘違いされ、販売されていました。
「バラハタ」は食べると、筋肉や関節の痛み、めまいなどの症状が数か月から1年以上続くこともあるということで、都が注意を呼びかけていましたが、13日午後、中央区の中華料理店から「自分の店が購入した」と連絡があったということです。
都によりますと、店では12日夜に「バラハタ」を蒸し魚に調理して、2つのグループの合わせて6人の客に提供していましたが、店がそれぞれのグループの代表に連絡を取ったところ、これまでに健康被害は確認されていないということです。
都は食中毒の症状が出るのは食後1時間から8時間程度とされるため、今回発症の可能性は低いとしています。都は流通や販売の自粛を求めている魚について、仲卸業者を対象に改めて講習会を開くなどして、再発防止を徹底することにしています。