オバマ大統領の長崎訪問 市長が要請

オバマ大統領の長崎訪問 市長が要請
来月の伊勢志摩サミットに合わせてアメリカのオバマ大統領の被爆地訪問への期待が高まるなか、長崎市の田上市長が13日、ケネディ駐日大使と面会し、オバマ大統領の長崎への訪問を要請しました。
11日まで広島市で開かれたG7=主要7か国の外相会合の際、アメリカのケリー国務長官は、閣僚として初めて、被爆地・広島で原爆の犠牲者を追悼し、記者会見で「すべての人が広島に来るべきでアメリカ大統領にもその1人になってほしい」と述べました。
来月の伊勢志摩サミットに合わせてオバマ大統領の被爆地訪問への期待が高まるなか、長崎市の田上市長は、13日、東京のアメリカ大使館でケネディ駐日大使と面会し、オバマ大統領の長崎訪問を求める要請文を手渡しました。
要請文では、オバマ大統領が2009年に核兵器のない世界を目指すと演説したことなど、これまでの取り組みに敬意を示したうえで、世界中に核兵器が1万6000発近く存在するなか、核廃絶に向けたリーダーシップを発揮するよう求めています。
そして「核兵器廃絶への揺るぎない決意を被爆地長崎から世界に発信してほしい」として、広島と同時に長崎も訪問するよう求めています。
ケネディ大使は田上市長に「オバマ大統領はサミットに合わせて広島に向かうことができるか検討していると聞いている」と述べたうえで、長崎への訪問要請については本国に伝えることを約束したということです。