News Up 神社のこま犬が消えた!?
神社の魔よけとなるこま犬。
威風堂々と参拝者をにらみつけるこのこま犬が
こつ然と姿を消す事件が岡山で続発しました。
姿を消すこま犬には、ある共通点がありました。
すべて岡山県が誇る工芸品、備前焼で造られていたのです。
こま犬は一体どこへ消えたのか・・・。
威風堂々と参拝者をにらみつけるこのこま犬が
こつ然と姿を消す事件が岡山で続発しました。
姿を消すこま犬には、ある共通点がありました。
すべて岡山県が誇る工芸品、備前焼で造られていたのです。
こま犬は一体どこへ消えたのか・・・。
倉敷市矢部にひっそりと立つ鯉喰神社。
参道の入り口にあった2体のこま犬のうち1体が姿を消したのは去年の年末のことでした。こま犬は備前焼でつくられたもので、奉納されたのは明治時代。実に100年以上にわたって神社を守ってきました。
魔よけのこま犬の1体がいなくなる異例の事態に、氏子の総代長、多田 昭己さんは「ただただショックで、早く戻ってきてほしい」。
通報を受けた警察は盗難事件として捜査を開始。古美術マニアの犯行か、換金目的なのか。ネットには「吉備名物なのに・・・」「このバチあたりめ!」という声が投稿されました。
参道の入り口にあった2体のこま犬のうち1体が姿を消したのは去年の年末のことでした。こま犬は備前焼でつくられたもので、奉納されたのは明治時代。実に100年以上にわたって神社を守ってきました。
魔よけのこま犬の1体がいなくなる異例の事態に、氏子の総代長、多田 昭己さんは「ただただショックで、早く戻ってきてほしい」。
通報を受けた警察は盗難事件として捜査を開始。古美術マニアの犯行か、換金目的なのか。ネットには「吉備名物なのに・・・」「このバチあたりめ!」という声が投稿されました。
吉備名物が
倉敷市矢部にひっそりと立つ鯉喰神社。
参道の入り口にあった2体のこま犬のうち1体が姿を消したのは去年の年末のことでした。こま犬は備前焼でつくられたもので、奉納されたのは明治時代。実に100年以上にわたって神社を守ってきました。
魔よけのこま犬の1体がいなくなる異例の事態に、氏子の総代長、多田 昭己さんは「ただただショックで、早く戻ってきてほしい」。
通報を受けた警察は盗難事件として捜査を開始。古美術マニアの犯行か、換金目的なのか。ネットには「吉備名物なのに・・・」「このバチあたりめ!」という声が投稿されました。
参道の入り口にあった2体のこま犬のうち1体が姿を消したのは去年の年末のことでした。こま犬は備前焼でつくられたもので、奉納されたのは明治時代。実に100年以上にわたって神社を守ってきました。
魔よけのこま犬の1体がいなくなる異例の事態に、氏子の総代長、多田 昭己さんは「ただただショックで、早く戻ってきてほしい」。
通報を受けた警察は盗難事件として捜査を開始。古美術マニアの犯行か、換金目的なのか。ネットには「吉備名物なのに・・・」「このバチあたりめ!」という声が投稿されました。
古美術店で売られていた
ことし1月の時点で、盗まれた備前焼のこま犬の数は岡山県南部の10の神社で16体に及んでいました。
迷宮入りかと思われた3月。事件は急展開をみせます。
ある古美術店から備前焼のこま犬を買ったという一般の人から「盗まれたこま犬ではないか」という通報があったのです。
こま犬が販売されていたのは岡山市の中心部から10キロ離れた地区で個人がひっそりと経営する古美術店。私たちは店の場所を突き止め、直撃しました。
しかし店の主人は、「客のことを信頼して売買している。警察が来て盗まれたものだと知って、まさかと思った」と話し、それ以上は答えてくれませんでした。
迷宮入りかと思われた3月。事件は急展開をみせます。
ある古美術店から備前焼のこま犬を買ったという一般の人から「盗まれたこま犬ではないか」という通報があったのです。
こま犬が販売されていたのは岡山市の中心部から10キロ離れた地区で個人がひっそりと経営する古美術店。私たちは店の場所を突き止め、直撃しました。
しかし店の主人は、「客のことを信頼して売買している。警察が来て盗まれたものだと知って、まさかと思った」と話し、それ以上は答えてくれませんでした。
容疑者の逮捕
そして4月、岡山市北区の神社からこま犬を盗んだ疑いで岡山県内に住む2人の男が逮捕されました。
警察の調べに対し2人は「金に困って換金する目的で盗んだ」と供述。
ここまでくると気になるのはこま犬のお値段です。
「2体一対で5万円から10万円で売れた」(2人の供述)。
2人の逮捕を受けてネットには安どの声とともに、「(同じような商品は)ヤフオクで2万円~3万円で取り引きされている」とか「買う店もどうかしてる」と商品価値としてのこま犬に議論が起きていました。
ちなみに「あんな重いもんどうやって持ってったんやろう?」という書き込みもありましたが、盗まれたこま犬の重さは50キロから60キロ。1人では運べなかったため、2人で台座から運び、乗用車に乗せたということです。
神社によっては一対2体のうち1体しか盗まれなかった神社もあります。
盗まれなかったこま犬は、長年の風雨にさらされて割れているものもあり、捜査関係者は「高く売れるこま犬ばかりを狙ったのではないか。罰当たりな犯行だ」と話していました。
警察の調べに対し2人は「金に困って換金する目的で盗んだ」と供述。
ここまでくると気になるのはこま犬のお値段です。
「2体一対で5万円から10万円で売れた」(2人の供述)。
2人の逮捕を受けてネットには安どの声とともに、「(同じような商品は)ヤフオクで2万円~3万円で取り引きされている」とか「買う店もどうかしてる」と商品価値としてのこま犬に議論が起きていました。
ちなみに「あんな重いもんどうやって持ってったんやろう?」という書き込みもありましたが、盗まれたこま犬の重さは50キロから60キロ。1人では運べなかったため、2人で台座から運び、乗用車に乗せたということです。
神社によっては一対2体のうち1体しか盗まれなかった神社もあります。
盗まれなかったこま犬は、長年の風雨にさらされて割れているものもあり、捜査関係者は「高く売れるこま犬ばかりを狙ったのではないか。罰当たりな犯行だ」と話していました。
宮司“セメント接着を検討”
備前焼のこま犬が何か所にあるか、これは岡山県神社庁も把握していません。岡山県といえども圧倒的に石でできた一般的なこま犬のほうが数が多く、備前焼のこま犬は貴重だと言うことです。
今回盗まれたこま犬は、すべて警察に押収され、捜査が終われば神社に戻されることになっています。こま犬が盗まれないよう事件が起きる前からこま犬の足に鎖を巻いている神社や、鉄格子のおりの中に入れている神社もあります。
盗まれた神社の1つ、天神宮の宮司、佐藤武文さんは「こま犬は一対なので、残されていたこま犬も喜んでいるのではないでしょうか。台座にセメントで接着させるなど対策を考えたい」と話していました。
岡山県民が誇る備前焼で造ったこま犬が、次々に盗まれた今回の事件。
神をも知らぬ罰当たりな犯行は、地域の人の大きな関心事となりました。
今回盗まれたこま犬は、すべて警察に押収され、捜査が終われば神社に戻されることになっています。こま犬が盗まれないよう事件が起きる前からこま犬の足に鎖を巻いている神社や、鉄格子のおりの中に入れている神社もあります。
盗まれた神社の1つ、天神宮の宮司、佐藤武文さんは「こま犬は一対なので、残されていたこま犬も喜んでいるのではないでしょうか。台座にセメントで接着させるなど対策を考えたい」と話していました。
岡山県民が誇る備前焼で造ったこま犬が、次々に盗まれた今回の事件。
神をも知らぬ罰当たりな犯行は、地域の人の大きな関心事となりました。