千葉 市川の保育園新設 周辺住民の反対で中止に
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千葉県市川市で、今月、新たに保育園を開園する予定だった社会福祉法人の計画が、子どもの声でうるさくなるなどとして周辺の住民が反対したことを受けて中止されていたことが分かりました。
市川市によりますと、保育園の開園を計画していたのは松戸市の社会福祉法人で、今月、定員100人ほどの保育園を開園するため市川市内の土地を購入し、準備を進めていたということです。
ところが、去年8月に現地に看板を立てて保育園を開園する計画を住民側に伝えたところ、子どもの声でうるさくなるなどとして反対が相次ぎ、去年9月には住民から社会福祉法人に計画を白紙に戻すよう求める要望書が提出されたということです。
社会福祉法人がその後も住民に対する説明会を開くなどしてきましたが、理解を得るのは難しいとして、先月、保育園の開園を断念することを決めたということです。
市川市は、保育所などの空きを待っている「待機児童」の人数が、去年4月現在で、全国の市区町村で9番目に多い373人に上っています。
市川市は「開園が断念されたのは残念だ。待機児童の解消に向けて、国や県と連携しながら保育園の増設に向けて引き続き取り組んでいきたい」としています。
ところが、去年8月に現地に看板を立てて保育園を開園する計画を住民側に伝えたところ、子どもの声でうるさくなるなどとして反対が相次ぎ、去年9月には住民から社会福祉法人に計画を白紙に戻すよう求める要望書が提出されたということです。
社会福祉法人がその後も住民に対する説明会を開くなどしてきましたが、理解を得るのは難しいとして、先月、保育園の開園を断念することを決めたということです。
市川市は、保育所などの空きを待っている「待機児童」の人数が、去年4月現在で、全国の市区町村で9番目に多い373人に上っています。
市川市は「開園が断念されたのは残念だ。待機児童の解消に向けて、国や県と連携しながら保育園の増設に向けて引き続き取り組んでいきたい」としています。
「近隣の協力ないと運営できず」
社会福祉法人の理事長は「これまでに付近の住民を対象に説明会や意見交換会を合わせて3回開いたが、子どもの声がうるさいとか、保育園に面する道路が狭く出入りする車が危険だといった反対の意見が多く、開園を断念した。近隣の協力を得ないと運営はできず、残念です」と話しています。
住民の反応は
市川市内に住む人たちからは、さまざまな受け止め方をする声が聞かれました。
子育てを終えたという50代の女性は、「あまりにも寂しいです。昔は地域一帯で子どもを見守っていたと思うのですが、どちらの立場も分からなくもないですが、折り合いがつかないというか、子どもを産みにくい環境になっていると感じます」と話していました。
孫がいるという60代の女性は、「反対する気持ちも分かるような気がします。予定地だった辺りは道が狭くて曲がりくねって道路事情がよくありません。子どもを車で送り迎えするとなると、危ないと思います」と話していました。
子育てを終えたという50代の女性は、「あまりにも寂しいです。昔は地域一帯で子どもを見守っていたと思うのですが、どちらの立場も分からなくもないですが、折り合いがつかないというか、子どもを産みにくい環境になっていると感じます」と話していました。
孫がいるという60代の女性は、「反対する気持ちも分かるような気がします。予定地だった辺りは道が狭くて曲がりくねって道路事情がよくありません。子どもを車で送り迎えするとなると、危ないと思います」と話していました。