TPP審議あす再開 自民・民進が合意
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TPP=環太平洋パートナーシップ協定の承認を求める議案を審議する衆議院の特別委員会で、与野党が対立していることを受けて、自民党と民進党の国会対策委員長が会談し、先週、中断して行えなかった野党側の質疑を15日にやり直すことなどで合意し、14日から国会審議が再開することになりました。
国会はTPPの承認を求める議案を審議する衆議院の特別委員会が、西川委員長の議事運営を巡る与野党の対立で今後の審議日程が決まっていなかったうえ、13日も予定されていた衆議院の経済産業委員会と法務委員会の審議が行われないなど、衆・参両院のほかの委員会の審議にも影響が出ています。
このため、自民党の佐藤国会対策委員長と民進党の安住国会対策委員長が午後、国会内で会談し、佐藤氏は「こうした事態になっているのは遺憾だ」と述べるとともに、西川委員長に公平な議事運営を促す考えなどを示し、理解を求めました。
そして、安住氏が先週8日の特別委員会が中断して行えなかった野党側の質疑を15日に安倍総理大臣も出席してやり直すことに加え、党首討論を来週20日に行うよう求めたのに対し、佐藤氏もこれを受け入れ、14日から国会審議が再開することになりました。
また、会談で佐藤氏は、TPPの承認を求める議案などについて、今月中に衆議院で採決を行いたいという考えを伝えました。
このため、自民党の佐藤国会対策委員長と民進党の安住国会対策委員長が午後、国会内で会談し、佐藤氏は「こうした事態になっているのは遺憾だ」と述べるとともに、西川委員長に公平な議事運営を促す考えなどを示し、理解を求めました。
そして、安住氏が先週8日の特別委員会が中断して行えなかった野党側の質疑を15日に安倍総理大臣も出席してやり直すことに加え、党首討論を来週20日に行うよう求めたのに対し、佐藤氏もこれを受け入れ、14日から国会審議が再開することになりました。
また、会談で佐藤氏は、TPPの承認を求める議案などについて、今月中に衆議院で採決を行いたいという考えを伝えました。
自民・国対委員長「審議再開で正常化図る」
自民党の佐藤国会対策委員長は記者団に対し、「閣僚の答弁が不十分だという指摘に対しては、西川委員長から明確に答弁するよう促してもらい、対応していく。あすから審議を再開させて正常化を図り、参議院の審議時間も鑑みると、今月中に衆議院を通過させたい」と述べました。
民進・国対委員長「強引なやり方しないように」
民進党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「西川委員長が出版を予定していた、TPP交渉に関する著書については、本人が書いたものとみなして質疑していく。今回、1週間にわたり国会日程に影響が出たので、『強引なやり方はせずに、与野党の協議のうえで進めてほしい』と申し上げたので、与党がそうした国会運営を行うことを期待したい」と述べました。