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エンタープライズクラウド市場で競合している企業は、互いに角を突き合わせているが、現実には、企業のプロパガンダや単純な勝ち負けを足し合わせたものよりも状況は微妙だ。
これについては、以前書いたWorkdayの共同プレジデントPhil Wilmington氏に対するインタビューの記事でも触れているし、「Google Cloud Platform」が大企業を多数獲得した裏では、多くの顧客をAmazon Web Services(AWS)と共有していることに言及した記事も書いている。
しかしOktaが発表したレポート「Business@Work」は、企業が日常的な業務で複数のアプリやクラウド、ベンダーを併用している状況をあらためてはっきりと示した。OktaはクラウドID管理サービスを提供する企業であり、各企業で何が起こっているかを知るには最適なリングサイド最前列の席に座っている。オンプレミスソフトウェアベンダーは自社の改革を進め、「創造的破壊者」と呼ばれる企業と市場を分け合っている。
クラウド市場がゼロサムゲームだというのは思い込みだ。ある企業の勝利が、他の企業の損失になるとは限らない。実際、3つのベンダーがすべて同じ企業を顧客だと主張できるような状況が珍しくなくなってきている。
デジタルマーケティングは、1つの顧客が複数のクラウドを使っていることが多い分野だ。そもそも、マーケティングクラウドサービスにGoogle、Adobe、Salesforce(またはそれに加えてOracleも)をすべて使っている企業はそれほど珍しくない。このような新たな世界の秩序が生まれたのは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)のおかげだ。企業で日常的に新しいアプリケーションを試して、競合アプリケーションと競わせることも簡単になった。
このため、OracleとWorkdayの両方を利用している顧客も出てきている。AWSとMicrosoft Azure、IBM、Google Cloud Platformが同じ顧客を分け合っている場合もある。
Oktaのレポートは、クラウド分野において、ベンダーが競合しながら協力(コーペティション)している状況、あるいは、少なくとも共存している状況をよく示している。Oktaの調査によれば、Oktaのネットワークの40%以上が、「Google Apps」と「Office 365」の両方を利用している。どちらか1つを選べばいいと思う人にとっては、この数字は不思議に見えるかもしれない。しかしOktaは、「Google AppsとOffice 365の両方を利用する企業があるのは、部門によって好むアプリケーションが異なる場合があるためだ」と説明している。
一方でOktaのレポートでは、同社のネットワークで2015年後半に普及が著しかったアプリについても公表している。Tableau、New Relic、Lucidchartはどれも同じ分野の企業であり、類似した製品を提供している。Microsoft AzureとAWSは、明らかに真っ向から競合するサービスだ。また、SlackとBlueJeansもほぼ同じ市場で争っている。
Oktaのユーザーに、どのアプリやクラウドサービスが割り当てられているかを見ると、クラウド市場で競合しながら協力し合う関係が進んでいることがさらに明らかになってくる。ZendeskとServiceNowの両方が登場し、BoxとDropboxのどちらも利用されている。また、GoToMeetingとWebExも共存している。こういった例は枚挙に暇がない。
結論は、次からは、クラウドベンダーが詳細な情報や利用状況を明らかにせずに顧客を獲得したことを誇示していても、眉に唾を付けて話を聞き、あらゆるサービスを利用することを検討すべきだということだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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