車いすの英物理学者スティーブン・ホーキング博士とロシア人投資家ユーリ・ミルナー氏らは12日、地球からレーザー光を当てて進む小型無人探査機を開発し、人類初となる太陽系外惑星到達を目指す構想を発表した。手始めに1億ドル(約109億円)を投じて基金を創設し、研究開発を支援していくという。
構想によると、探査機は凧(たこ)のような形状で、中心に観測機器を集めた小型チップが搭載されている。数千機をロケットで打ち上げて宇宙空間に放った後、地上から強力なレーザー光を当てる。探査機は、レーザー光の粒子を受け止めて加速し、そのまま飛び立っていく仕組み。
太陽系外惑星は、地球に最も近いとされるケンタウルス座アルファ星を公転する惑星でも、地球から光の速さで4年以上かかる。探査機が近づくことで、地球に似た環境をもつ惑星の有無が調べられるだけでなく、知的生命体と遭遇する夢も広がる。
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