大学の研究用原子炉 運転再開の審査に事実上合格
大阪にある京都大学と近畿大学の研究用の原子炉について、原子力規制委員会は、運転再開の前提となる審査に事実上合格したことを示す審査書の案を取りまとめました。新しい規制基準の下で、研究用の原子炉の審査書の案がまとめられるのは初めてで、京都大学と近畿大学は、長期間の停止で教育や研究に影響が出ているとして、早期に運転を再開したいとしています。
大阪・熊取町にある京都大学原子炉実験所の「KUCA」と呼ばれる原子炉と東大阪市にある近畿大学原子力研究所の原子炉は、出力が100ワット以下の研究用で、おととし定期検査に入ったあと、停止した状態で審査を受けてきました。
この2基について、原子力規制委員会は13日、火災や竜巻などへの安全対策が新しい規制基準に適合しているとして、事実上合格したことを示す審査書の案を全会一致で取りまとめました。
審査が申請されている8基の研究用の原子炉の中で、審査書の案がまとめられるのは初めてで、近く正式な審査書として決定される見通しです。
研究用の原子炉を巡っては、原発事故を踏まえた新しい規制基準の審査に時間がかかり、日本原子力学会などが長期間の停止で人材の育成や研究などに影響が出ていると訴えていました。
今後、検査などを経たうえで、京都大学はことし7月末に、近畿大学は9月末に、それぞれ運転を再開したいとしています。
この2基について、原子力規制委員会は13日、火災や竜巻などへの安全対策が新しい規制基準に適合しているとして、事実上合格したことを示す審査書の案を全会一致で取りまとめました。
審査が申請されている8基の研究用の原子炉の中で、審査書の案がまとめられるのは初めてで、近く正式な審査書として決定される見通しです。
研究用の原子炉を巡っては、原発事故を踏まえた新しい規制基準の審査に時間がかかり、日本原子力学会などが長期間の停止で人材の育成や研究などに影響が出ていると訴えていました。
今後、検査などを経たうえで、京都大学はことし7月末に、近畿大学は9月末に、それぞれ運転を再開したいとしています。