2016年4月13日(水)

「劣情」に負ける人は、富裕層になれない

プレジデント・マネーNEWS【65】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
金森 重樹 かなもり・しげき
ビジネスプロデューサー、不動産投資顧問

金森 重樹東大法学部卒。25歳の時に1億2000万円の借金を負う。著書『お金の味』に詳しい。マーケティングの技術を活用して35歳で借金を完済。行政書士として脱サラ。不動産、建設、ホテルチェーン、医療法人、福祉事業などグループ年商100億円の企業グループのオーナー。個人で日本最大2メガワットのメガソーラー発電所を宮古島で開設。自宅の冷蔵庫とストッカーは自治体からのお礼の品でいつも満杯。ふるさと納税を始めて食費はほぼ「0円」を更新中。著書に『2015年改訂版 100%得をするふるさと納税生活完全ガイド』。

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行政書士 不動産投資顧問 金森重樹=文
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「男はどうしても性欲に勝てませんよね?」

前々回(http://president.jp/articles/-/17376)は「マシュマロ実験」に耐えて自制心を保った4歳児達の「戦略その1」についてお話しました。

マシュマロ実験とは、4歳の園児に「目の前のマシュマロ1個をすぐもらう」か、「20分間待って2個もらう」かを選ばせる、という内容。結果は、我慢できず1個だけもらった子が3分の2、我慢して2個もらった子が3分の1だった。

実験したスタンフォード大学の教授は、園児たちのその後を追跡。欲求に打ち勝った自制心の強いグループは、欲求に負けたグループより、大学進学適正試験の点数が高く、中年時の肥満指数が低く、ストレスにうまく対処する、といった共通点があったという。

驚くべきは、4歳児が考えた自制のための最大の戦略に、「マシュマロを見ない」「マシュマロを遠ざける」というものがあったこと。その戦略は、現代ビジネスマンがコンビニなどで習慣的にムダな買い物をしてしまうのを避けるときにも役立つのではないか、というのが前回記事の概要です。

今回は、そのマシュマロ実験に耐えた4歳児達の「戦略その2」についてお話します。

その前に、読者の方からの質問をいただいていますのでご紹介しましょう。

〈どうしても性欲に勝てません。少し余裕が出たらいかにいい女とセックスするかにしか頭が及びません。男は大なり小なり同じかと思いますがどうすればいいのかわかりません。金森先生はどうお考えでしょうか? 男には共通の悩みかと思います〉(36歳・男性)

「マシュマロ」の流れとしてはあまりふさわしいとはいえない「大人の事情」ですが、今回の「戦略その2」を読んでいただければ答えがおのずから出てくると思います。

マシュマロ実験では、実は担当の大学教授によりある試みがなされました。それは……。

【1】一方の子ども達には「もっちりして甘いマシュマロの味」という欲求を刺激する面に着目するよう促す。
【2】もう一方の子ども達にはマシュマロを「宙に浮かぶ丸くふっくらした雲」というイメージとしてとらえるよう促す。

すると、(2)の子ども達は(1)の子ども達の2倍の時間も「マシュマロを待つ」ことができました。ちなみに、この(2)の子ども達に(1)のように仕向けると、たちまち待ち続けることができなくなりました。

逆に、さっきはほとんど待つことができなかった(1)の子達に(2)の指示を与えると、簡単に待つことができたのです(『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミシェル著)

この実験から何が言えるのか。

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