ベルリン=玉川透
2016年4月13日10時42分
ドイツ南部で2月、11人が死亡した列車正面衝突事故で、地元の検察当局は12日、運行管理担当の職員を過失致死などの疑いで逮捕したと発表した。携帯電話のオンラインゲームに夢中になり、運転士に適切な指示を出していなかったことが事故につながったとみている。
衝突は2月9日朝、独バイエルン州バート・アイブリング近郊の単線区間で起きた。当局によると、職員は勤務開始から衝突直前までずっと携帯電話のオンラインゲームで遊んでいたという。職員がゲームに気をとられて列車に誤った指示を出した上、通信機器を誤って操作したため緊急指示も適切に伝わっていなかったと見ている。
これまでの調べでは、列車などに技術的な問題は見つかっていない。一方、職員は携帯電話のゲームで遊んでいたことは認めたが、「注意はそらしていなかった」と供述しているという。(ベルリン=玉川透)
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朝日新聞国際報道部
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