さて、今回はちょっと趣向を変えて「戦後の秋葉原」を知る人たちに色々と呑みの最中に思い出話と共に聞いた話を、国土地理院のデータなどを参考に現在との状況を整理してみたいと思う。戦後の秋葉原を伺うことができる最後の時期に差し掛かっている現在、どこまで追えるか分からないが人の記憶と共に思い気の向くままに探訪してみよう。
秋葉原駅と水路
さて、第1回目となる舞台は秋葉原駅だ。昔は駅近くに青果市場があり、貨物のターミナル駅としてその存在を示していた秋葉原駅。秋葉原駅近くの秋葉原公園にある橋の名残(?)が気になっていた。
時は巡り、たまたま手に入れた「地図物語 あの日の神田・神保町(著者:佐藤 洋一/出版:武揚堂/ISBN-13:978-4904218082)」をパラパラと見ていると古地図が付いている。気になる秋葉原公園付近を見ると水路が画かれているではないか。
上記写真が問題の部分だ。昭和通りの和泉橋横に水路が描かれている。古地図を見て現場を確認してきたが、どうもヨドバシアキバのある付近は以前水路だった模様。
さらにはそのまま反対側は和泉橋出張所を抜けて和泉橋の防災桟橋までがその名残のようだ。
少し年配の方へ伺った所、貨物線のあった時代は荷下ろしなどで水路が使われていたとのこと。現在はその面影も全て埋め立てられて、一部道路に橋の面影がある程度となってしまっている。また国土地理院のデータで昭和20年頃の地図を確認すると、水路がはっきり見えるのがわかる。
上記写真では中央部に秋葉原駅があり、その十字の形の右上に広めの灰色部分(現在のヨドバシアキバのある地域の一部)が水路の終端部分となる。貨物駅との連携が屋根等の状況から読み取れるだろう。下は該当部分を拡大したものだ。
秋葉原は変化の多い町である。戦前から現在にかけて大きく変わっているものの、その歴史は意外とまとめられていないのではないだろうか? 色々と昔話で出てきた話を元に、古い地図等を参考に当時の状況、現在の状況と今後も見ていく予定だ。
【参考資料/出典】
■地図物語 あの日の神田・神保町:
・著者:佐藤 洋一
・出版:武揚堂
・ISBN-13:978-4904218082
■国土地理院/地図・空中写真閲覧サービス:http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1
■聞き取り・調査:黒井日夏
この記事を書いた人
- Twitter:@kuroi_hinatsu
- 黒井日夏です。秋葉原は土日祝日のどこかで出現しています。最近はぶらりと遠征に出かけて写真レポートをアップしたりします。東京在住。
この投稿者の最近の記事
2016.04.13秋葉原地域情報古地図から見る秋葉原『秋葉原駅と水路』(第1回目)
2016.04.12秋葉原イベント情報蒼の彼方のフォーリズム展が東京アニメセンターで2016年4月17日まで開催中!
2016.04.11秋葉原地域情報今週の秋葉原(2016年4月10日)
2016.04.11アキバぼっち飯アキバぼっち飯(ランチ編:第37回『ローストビーフ大野』)