【香港】辺境モール、最速７月末に開業へ

　香港の黄定光・立法会議員（民建連・輸出入界選出）はこのほど、香港と深センを結ぶ落馬洲出入境検問所近くの新田公路沿いに建設する中国本土客向けショッピングモール（辺境モール）「新田購物城」が、早ければ７月末か８月初旬に営業を始めることを明らかにした。官営放送のＲＴＨＫなどが12日伝えた。
　黄議員によると、建設に向けた関連手続きはほぼ終了し、現在は香港政府屋宇署の建設認可を待っている段階。建設には約３カ月かかる見通しで、営業開始は最速で７月末となる。観光バスの運営会社とは本土客を深セン市の福田区から辺境モールまで直接送迎するための契約を交わしたという。
　新田購物城はアウトレット方式で経営し、入居店舗は208店。このうち５割は香港ブランドが入り、化粧品小売り大手の莎莎国際（ササ・インターナショナル）やボンジュール（卓悦）、製菓大手の奇華餅家などが入居する。３割は粉ミルクといった本土客に人気の商品を扱う店舗、残る２割は飲食店となる。
　新田購物城は本土から香港に大挙して押し寄せる買い物客の分散化を目的に計画された。ただ開業はこれまでに少なくとも３回延期しており、当初は２月の春節（旧正月）前に営業を始める予定だった。＜香港＞