所属委員会

  • 厚生労働委員会
  • 憲法審査会

略歴

  • 昭和 19 年3 月産婦人科開業医 3 代目として徳島に生まれる
  • 昭和 43 年3 月東京医科大学卒業
  •  4 月東京医科大学産婦人科学教室入局
  • 昭和 52 年10 月東京都港区に赤枝六本木診療所開業
  •  11 月医学博士号授与される
  • 昭和 57 年6 月日本で初めて「水中出産」を実践、報告
  • 平成 03 年5 月財団法人赤枝医学研究財団設立
  • 平成 11 年4 月街角無料相談室開設
  • 平成 12 年9 月バングラデシュ、国立母子保健病院(ICMH)ダッカ内に赤枝桶谷乳房管理センターを設立
  • 平成 14 年5 月エイズ街角無料検診開始
  • 平成 14 年10 月ラジオ性教育番組「ガールズガード 女の子の保健室」パーソナリティー始まる(文化放送)- 平成 24 年 3 月にて終了
  • 平成 16 年2 月性教育ピアエデュケーター養成講座「グループ月曜日の朝」設立 - 平成 21 年 3 月にて終了
  • 平成 16 年2 月性教育ピアエデュケーター養成講座「グループ月曜日の朝」設立。平成 21 年 3 月にて終了
  • 平成 24 年12 月衆議院議員 初当選
  • 平成 26 年12 月衆議院議員 再選
  • 現在、思春期の子ども達から性感染症や望まない妊娠を防ぐガールズガード運動を展開中

専門分野

  • 女性の不定愁訴(思春期外来、更年期外来等)
  • 性教育、性感染症、自然分娩、母乳促進運動の国際協力

職歴

  • 赤枝六本木診療所院長
  • 東京港区医師会参与(元会長)
  • 学校法人 東京医科大学理事
  • 公益財団法人 赤枝医学研究財団理事長(現在顧問)
  • 日本性感染症学会評議員
  • 日本女性心身症学会評議員
  • 世界医師会会員
  • 東京母性衛生学会評議員
  • 日本国際保健医療学会代議員
  • 厚生労働省 エイズ対策研究事業研究班員
  • 東京都医師会監事(平成 15 年 4 月~平成 16 年 3 月)
  • 学校法人東京医科大学理事

著書

  • 「知られざる婦人病 不定愁訴」(婦人生活社)
  • 「CHRONIC PELVIC INFECTION」(ACT Birth Co)
  • 「ガールズガード」( Wave 出版)「子どものセックスが危ない」( Wave 出版)
  • 「セックスが地球を滅ぼす」(ソフトバンクパブリッシング)
  • 「これってへん?女の子のからだの悩み解決 100」(しょういん)
  • 「誰にも聞けない女性の医学」(池田書店)
  • 「悲しいセックス」(幻冬社)

政策

1.性同一性障害

〜 みんなが両方の性を持っている

生物的な性(セックス)ではなく、社会的文化的な性の有り様を「ジェンダー」といいます。セックスとジェンダー・アイデンティティーが一致しないことを、性同一性障害といいます。

現在、性同一性障害の方は日本で 8000 人くらいいると言われていて、現在の日本では精神科の医師 2 人以上の承認と、性器(ペニスや乳房・子宮)の切除または接着をして性転換できます。実際に性別変更が認められた人は 841 人、性転換手術を受けた人は、男性から女性へは 56 人、女性から男性へは 164 人います。ただし、国外で手術をした人の実態は不明です。

問題は、性同一性障害であることを周囲に話せず、悩んでいる人がたくさんいる、ということです。多分 2 万人を超えると言われています。しかし、性同一性障害であることを相談できる場所は、私の知る限り、私の診療所(赤枝六本木診療所)も含めて全国で 20 カ所くらいしかありません。
性同一性障害で悩んでいても、まず学校の先生は理解してくれないでしょう。
しかし、性同一性障害であることを相談できる場所は、私の知る限り、私の診療所(赤枝六本木診療所)も含めて全国で 20 カ所くらいしかありません。

性同一性障害で悩んでいても、まず学校の先生は理解してくれないでしょう。
親も 100% 近く納得してくれないというのが現状だと思います。
かわいい女の子として育てたのに男になる、男の子を家の後継ぎとして育てたのに女になる、ということを認めたくないのです。

つまり、性同一性障害の告白は、両親の期待に背くということなのです。それは子供にとっても辛いことです。親に告白できないことは、性同一性障害の方にとって一番の大きな悩みだと思います。
相談する人がいなくてどんなことが起きるかというと、引きこもり、不登校、リストカット、自殺など様々な問題が起きています。

人間は男でもあり、女でもある、というのが私の考えです。誰もが男と女、両方の性を持った全人的な存在なのではないでしょうか。男女両方の気持ちを持つのが人間らしいと思います。
まだまだ一般的には認められていませんが、性同一性障害の方の性を解放してあげることが必要だと思います。そのために、全国に相談コーナーを作りたいと考えています。

最近では、徐々にではありますが日本でも性同一性障害への理解が進んできました。姓も名前も変えることができますし、性も変えられます。結婚もできます。
それに、男性に性転換した女性と、女性とのカップルが、精子提供を受けて子供を儲けることもできるようになりました。そういうカップルが 20 組くらいいます。最近、そうやって生まれる子供が実子である、という判決も出ています。今後も社会的な認知が拡大してゆくよう、私も尽力するつもりです。

2.出自を知る権利について

〜 本当の親子とは何か

医療の進歩によって、子供のできない夫婦が子供を儲けることができるようになりましたが、私は、自分が生まれたルーツを知る権利、すなわち「出自を知る権利」については認めるべきではないと考えています。
なぜかというと、私は、出自の問題は家庭の問題と考えているからです。

精子を提供することは簡単です。医学部の学生数人から精子を集めて、それを混ぜて母体に戻して受精させます。ですから、誰の精子かは判りません。私は、それを知って幸せになるとは思わないのです。

そもそも、子どもの側からしてみれば、どうして本当の親じゃない、と感じたのでしょうか。親の側からしても、どうして本当の子ではない、と言う必要があったのでしょうか。親子として互いに愛情がある家庭なら、そんなことを感じることも、言う必要もないのではないでしょうか。愛情をかけて育てていれば、子供は自分の親が本当の親ではない、とは思わないはずです。子供に「お父さんとお母さんは僕の本当の親じゃないんじゃないの?」と聞かれたら、キッパリと「そんなわけないでしょう?」と答えればよいのです。わざわざ「本当の親じゃないんだよ。」という必要があるのでしょうか。私は、それは家庭の問題だと考えています。

出自を知ってどうするのでしょうか。幸せになれるのでしょうか。
子供を授からなかったから、精子や卵子を提供してもらって子供を授かったのです。それを、10 年も 20 年も経ってから提供者を探しに行ってしまったら、その人は、もう結婚して家庭を築いているかもしれません。それを壊してしまうかもしれないのです。助けてもらったのに、その人を不幸にしてしまうかもしれないのです。

最高裁も、血がつながっていなくても、親子として生活を共にした以上は、親子であることを認めました。出自の問題ではないのです。

3.双子・三つ子の育児支援

〜 子育ての喜びを 2 倍、3 倍に!

現在、双子の赤ちゃんは 1 万組、人数にして 2 万人いるといわれています。お産のうち 100 件に 1 件は、双子という計算になります。

このように双子が増えた背景には、生殖補助医療の発達があります。体外受精をした卵子を子宮にいくつか戻すので、双子や三つ子が増えるのです。

最近はセックスするのは嫌だけれど、子供だけは欲しいというカップルも増えていますから、今後も体外受精は増えていくでしょう。

実際に双子を授かると、どうなるかというと、移動が大変になります。ベビーカーでの移動も、電車やバスに二人を抱えて乗り降りするのも大変です。

その結果、お母さんたちが家に引きこもりがちになり、ストレスのはけ口がなくなって、虐待につながる危険もあります。住宅事情から二人の泣き声もうるさがられて、小さいアパートなら追い出されてしまうこともあるでしょう。 そこで国からの援助ができないだろうかと考えました。

第 1 回の議員会館での会合には、8 組の双子の赤ちゃんが来てくれました。とても可愛いかったです。楽しい会合になりました。

(写真掲載)

4.性の自己決定権の引き上げ

〜 悲劇を招かないために

現在、日本では法律上 13 才でセックスをしても合法だとされています。
私はこれをせめて 16 才以上にするべきだと考えています。

「援交」は「売春」です。言葉のマジックで、本質がごまかされてしまっています。性の低年齢化は大きな問題です。
なぜ中学生でセックスするのがいけないのかというと、性についての知識が乏しいからです。性の知識が乏しいので、出血しただけで子宮がんではないか、妊娠ではないかと心配になります。また、外陰部が痒い、おりものが臭うといった症状が出ても、親に内緒でセックスをしていると相談できません。毎晩こんなことで真剣に悩むことになるのです。これでは勉強が手につきません。早くセックスをするほど学校で落ちこぼれていきます。つまり、義務教育がおろそかになるのです。

セックスには、クラミジアやエイズといった 12 種の性病の危険が伴うことを、若い人は知りません。クラミジアはエイズに感染する確率を 8 倍に高めますし、不妊症の一番の原因です。赤ちゃんの失明を招く怖い病気でもあります。中学生以下だと、こういった性に関する知識が著しく不足しているのです。

私が知る限り、中学生の出産は、みんな失敗しています。彼と別れたくないから、子供を育てる準備もないのに、彼との接着剤代わりに子供を産む女の子が多いのです。子供が欲しくて生むわけではないので、邪魔になって虐待する若いお母さんもいます。中学生で子供を産むと、若いのにえらいね、という人もいますが、私はそれは違うと思っています。

中絶という選択肢もあるということも、彼女たちに教えなければなりません。

5.准看護士制度の存続を

〜 地域の住民と寄り添うナイチンゲール

看護師不足が叫ばれていることは、ご存知の方が多いでしょう。
中でも、地域における看護師が不足しています。僕は、地域で介護士と協力して、患者さんに寄り添う看護師の養成に力を入れたいと考えています。

看護師さんの技術は大事です。ですが、ナイチンゲール精神を持った心の優しい看護師さんであることも同時に必要です。そんな看護師さんに、すでに始まっている超高齢化社会において、地域で活躍してもらいたいのです。
そのために、准看護師制度は維持するべきだと考えています。

6.時代に適した風営法を

〜 クラブで踊ろう!ダンス文化の推進

これまでは、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)で、ダンス営業は夜の 12 時までと決められていました。
これを朝 6 時まで踊れるように改正します。

風紀が乱れる、という理由で反対する人もいます。
でも、若い人の遊び方の現実を見てほしいと思います。
例えばカラオケボックスは 24 時間営業していますが、ここが危険な場所になっています。未成年でもお酒が飲めて、ダンスをすることも出来、時間制限はありません。密室ですから、カラオケボックスでレイプされたという例もあります。カラオケボックスについては、経営者によって充分な自己規制がされていません。

では、ダンスができるクラブはどうでしょう?クラブでレイプされたという話は、聞いたことがありません。クラブはカラオケボックスと違って、見通しがよいため、トラブルが起こる危険性が低いのです。入り口では厳しく年齢チェックをしています。
スリとか、泥酔客によるトラブルは、セキュリティの強化で抑えることができます。こういったトラブルについては一般の飲食店でも同じことが言えますから、クラブ特有のものではありません。

今、六本木では夜の 1 時までクラブで踊れますが、踊った後、帰るための電車やバスがありません。一晩過ごす場所がなくて、誘われて車に乗ったりカラオケボックスに連れて行かれたりして、レイプなどの被害にあう危険性があります。
それならば朝の 6 時まで踊れるようにすればよいのです。そのほうが安全です。

このダンス規制に関する法案は、秋の臨時国会に提出されます。

7.義務教育改革

〜 なぜ中学校に卒業試験が必要か

先日、大阪の夜間中学を視察してきました。夜間中学というのは、戦争や何らかの事情で義務教育を受けられなかった人が、学び直しをするための学校です。
大阪では年配の人が多くいらっしゃいましたが、東京では若い人も多いそうです。

授業を見せてもらうと、数学は僕も解けないくらい難しいし、理科ではなぜ低気圧・高気圧が発生するか、どうしてゲリラ豪雨が発生するのか、というような、おもしろい授業をやっています。こんなおもしろい学校は、各都道府県にあってほしいなと思いました。僕は中学校に卒業試験を導入することを主張していますが、この視察で義務教育の大切さを改めて感じました。

夜間中学の先生に聞くと、中学を卒業したけれども、もう一度中学で勉強したいという人がいるそうです。でも、中学を卒業して卒業証書をもらった人はそれができません。義務教育を 2 回受けることはできないのだそうです。中学校では、勉強しなくても卒業証書をくれます。そうすると、学ぶ機会を逃してしまいます。これはもったいないことです。ですので、中学校を卒業した人でも、もう一度中学校で学ぶことができるという制度も導入したいです。学び直しが必要なのは戦争中の方々よりも、今の若者たちなのです。

8.クオリティ・オブ・ライフからクオリティ・オブ・デスへ

〜 個室ユニット型の促進

厚生労働省では、平成 17 年から 27 年までの間に、病室の 7 割を個室にすることを省令で決定しました。しかし、いまだに 3 割程度しか個室になっていません。

終末期は相部屋ではなく、個室で迎えるのが本人の意思に適うのではないでしょうか。充実した生活から充実した死を迎えられるには、終末期に緩和ケアを受けながら個室で親しい人々と納得できるまで触れ合うことが大切です。
終末期においては、オムツをつけて下の世話をしてもらわなければなりません。そういうとき、プライバシーを守りたいでしょう。女性は特にそうです。また、患者さんが亡くなった後、肛門や鼻に綿を詰めたりしますが、それを隣のベッドでされるのは辛いことです。

最期を迎えるときは、家族や親しい友人と過ごしたい。それは誰もが願うことです。尊厳ある死を迎えるには、病室を個室にするべきです。それを国も推進しています。

ですが、国からの補助金が足りません。それをどうやって解決していくか、これが私のこれからの課題です。

9.若者文化研究会

〜 「クソババア」は愛情表現

私は六本木で産婦人科を開業して 37 年になります。六本木に限らず、家に帰りたがらない「プチ家出」する若い子が街にあふれています。
そこで診療の合間に「街角相談室」を始めました。

それを通じて感じるのは、みんな優しい子だということです。髪を突っ立てていても、いきがっていても、みんないい子です。見かけじゃないのです。
どうしてこんないい子が家を出なきゃならないのか?と思いました。

家に居場所がない、というのが一つの原因です。親子の会話がないのです。口を開けば「勉強しろ。」としか言われない、という子供も少なくないでしょう。
家庭で会話がない原因の一つとして、言葉の問題があると思います。大人は子供が使っている言葉の意味が分かりません。「ヤリモク(セックスする目的)」「イケてる(かっこいい)」「マン喫(マンガ喫茶)」「ネカフェ(インターネットカフェ)」「セフレ(セックスフレンド)」「チャラウチ(軽い気持ちでしたセックス)」と言われても意味が分かりません。
ファッションもそうです。どうしてシャツをズボンの中に入れるのがイケてないのかも理解できません。「なんでそんな汚い格好するの!」と怒鳴るのみです。

子供は、他人には「クソバアア」とは言いません。隣の家のお母さんには言わないのです。相手が母親だから言うのです。これは甘えの一つなのです。こういうことを言っても、それでも受け入れてほしいという気持ちの表れじゃないかと思います。
これを聞いたお父さんは、それが分からないので子供を殴ったりします。親御さんには子供の心情を理解してあげてほしいですね。

そこで、親である国会議員に勉強してもらおうと思って、この研究会を立ち上げました。
第 1 回は、若者言葉の勉強をしました。援交(援助交際)をしている女の子、ナンパばかりしている男の子に来てもらって話を聞きました。
第 2 回では、「ギャルママ」のみなさんに来てもらいました。4 人子供がいる人もいます。中には旦那さんとは別れてしまった女の子もいますけれど、育児が楽しい、とみんなが言っていました。

親御さんには、自分の子供に関心を持ってほしいと思います。放任主義と、無関心とは全く別のものです。仮に厳しく叱ったとしても、その後愛情を示してあげれば、子供は離れていきません。真剣に子どもと向き合っていれば、子供にもそれが伝わります。学校での非行や引きこもりも、この親子の会話がないから、家庭の憂さ晴らしや親へのせめてもの反抗と考えられます。親子の相互理解が進めば家庭に子供の居場所ができます。

私は、子供と親御さんの会話の大切さを訴えてゆきます。

10.出産体位の見直し

〜 笑ってお産!

今のお産は、医事紛争が怖いこともあって、陣痛計をつけて、妊婦さんを上向けに縛り付けてするのが一般的です。

赤ちゃんは、産道を4回旋して生まれてきます。重さ 3 キロもある赤ちゃんを、真横の状態でいきんで押し出す力というのは、相当なものです。お母さんにとって、お産はそれほど大変なものです。
動物の場合は、サルでも馬でも、立ってお産をします。自由に動きながら「立位」でします。

そこで私は、妊婦さんが椅子に座ってお産をする、「座産」というのをやりました。
そうすると、重力でもって、自然に赤ちゃんが下向きに降りてきますから、お産が非常に楽になります。ただし、あっという間に赤ちゃんが出てきますから、外陰部がギザギザに切れることがあるので、助産師さんが下から赤ちゃんを押し上げるように、ゆっくりお産をさせることが必要になります。

私は水中出産を日本で初めて実現しました。
水中では、妊婦さんの体位が安定しません。ですから、旦那さんが一緒にプールに入って、妊婦さんの体を支えます。二人でお産をする、という感じになります。
また、温水には痛みを和らげ膣の開きを早くする効果があるので、妊婦さんの負担が軽減されます。

水中出産は、部屋を暗くして、水の音、波の音を聴きながら行います。これによって、それまでお母さんのお腹の中にいた赤ちゃんに安心感を与えることができるのです。
人間は水の中から生まれました。雨の日の深夜、不安な気持ちになると陣痛が起こりやすいと言われています。雨だれの音など水の音は、お産とは深い関係があります。水中出産だと、赤ちゃんは羊水から水、つまり水から水をくぐって出てきますから、ゆっくり減圧され無理がないのです。普通のお産だと、突然空気にさらされて減圧が急に起こってしまい赤ちゃんに負担をかけます。また、水中出産では強い消毒液も使いませんし、ガチャガチャとうるさい音を出す器具も使いません。ですから、赤ちゃんは生まれたとき泣かないのです。目を開けてキョロキョロします。かわいいものです。普通のお産では赤ちゃんを逆さにしてお尻を叩いたりして泣かせますけれど、そんなことをする必要はないのです。

バーを持って立ったままでする、「立産」というのもあります。
怖がり屋さんなら、無痛分娩がありますから何の心配もいりません。無痛分娩の良いところは、もし難産で何時間かかっても痛くないというところです。硬膜外麻酔を使えば、麻酔の成分は赤ちゃんのところには行きません。痛覚のみがブロックされて、運動機能はそのままです。何の障害も残りません。ニコニコ笑ってお産ができますよ。

このように、お産の方法はいろいろある、ということを知ってもらいたいですね。

11.24 時間保育所設置運動

〜 親子が一緒に暮らせるように

私は、働く女性のため、とりわけ都会の飲食で働く女性のために、24 時間子供を預けられる保育所が必要だと思います。現状の保育所だと、費用がかかりすぎます。週 3 回、夜 6 時から朝 5 時まで預けて 24 万円くらい、週 5 回だと 40 万円近くかかってしまいます。普通の女の子がこんなに稼ぐのは、まず無理です。

自分で育てられないとなれば、田舎の親に子供を預けることも多いでしょう。そうすると親子が別居することになって、女の子はまた一人になり、次の男性ができます。そこでまた子供をつくる、の繰り返しです。
女性が安心して働けて、親子が一緒に暮らすことが悪い連鎖を断ち切ることになります。安価で 24 時間子供を預けられる保育所が必要です。

※現在、港区内の 9 病院の院長さんから賛同のご意見をいただいています。

12.出生前診断の是非

〜 お母さんの判断の尊重

子供を産むか産まないかの判断をすることは、もちろん子供を産むお母さんの当然の権利です。
ですが、出生前診断をしていた産婦人科の医師として、私は出生前診断をすべきではない、と考えています。

というのは、その検査結果が間違いである可能性を否定できないからです。100% 障害のある子が生まれるとは限りません。
また、先天的な異常があっても、現在では医療の進歩によって、遺伝子組み換えなど様々な治療方法が考えられています。

ですから、私は、出生前診断で異常があるという結果を受けとったお母さん方には、「障害があると決まったわけではないし、たとえ障害があったとしても自分の子なのだから産みなさい」と言っています。
しかし異常児の診断を受け、出産まで正常な精神状態を保つことはかなり難しいことです。出産が楽しいことではなく不幸の始まりと考えられるからです。この精神状態は、実は赤ちゃんに対する「胎教」という考えからも良くないことです。思い悩んだ末、中絶を選択したのであれば、私はそのお母さんの意思を尊重します。
また、産むことを選び、それが障害児であった場合に、お母さんが安心して育児ができる環境を整備したいと思います。

13.赤ちゃんポスト

〜 その前にできること

日本では、ドイツの「赤ちゃんポスト」を参考に、2007 年に赤ちゃんポストが設置されました。この赤ちゃんポストを設置した九州の病院は、「赤ちゃんポスト」と言わないでくださいとアピールしています。

しかし現実には、匿名でもいいから「箱の中」へ赤ちゃんを入れてくださいということです。その赤ちゃんを、その病院で育てることなく養護施設へ直送するだけです。これは、まさに赤ちゃんポストそのものではないでしょうか。
私は「赤ちゃんポスト」の設置には反対です。

そもそも、ドイツと日本とでは、「赤ちゃんポスト」を制度として導入する前提が異なります。
ドイツでは移民が多く、不法退去が発覚することを恐れて赤ちゃんを捨てる場合が想定されます。また、ドイツには公的病院での匿名出産制度があり、養子縁組制度が成熟しています。このような制度をもってしても、なお救われない新生児のために、最終的な手段として「赤ちゃんポスト」が創設されたという経緯があります。

これに対して、日本では上述のような身寄りのない新生児を救うための制度が未成熟です。「赤ちゃんポスト」の是非を議論する以前に、これらの制度の充実を図るべきなのではないでしょうか。

どうしても産めないと思っているお母さんは、出産・育児に関する行政のたくさんある助成金制度を知っているのでしょうか。私は、それらのお母さんに各種の援助が受けられること、養子縁組のこと、しばらく養護院で育ててもらうこと等の情報が伝わっていないような気がします。

そこで私が東京都港区医師会長だった 5 年前、「赤ちゃんダイヤル」を設置し、出産・育児に関する相談事業を始めています。
まず赤ちゃんを預かるとき、お母さんにこれらの情報を伝えることで育児に自信を持つお母さんが出てくると思います。赤ちゃんを黙って箱に入れて帰ることは人間の仕業とは思えません。まず、子供を連れてきたお母さんと話し合ってみることが大切です。

現在、ドイツでは、「赤ちゃんポスト」の設置を推奨していません。これにより当初見込んだような新生児殺や遺棄が減少しなかったためです。これに代わって、妊婦のカウンセリングや母子収容施設でのケア、子供の一時収容、里親委託、養子縁組の手配、若年層への性教育の実施などの更なる充実に力を入れています。

日本でも、「赤ちゃんポスト」を推進するよりも、まず、上述したようなプログラムの導入を検討することが急務であると考えています。

その一環として私が提案しているのが「ただ見、乳幼児テーマパーク(福島県只見町)」の設立です。これは私の政策の中心的なものです。実現に向けて、全力を尽くします。

赤枝恒雄の夢

  1. 私はこれまで思春期の子ども達の性感染症無料匿名検査を、行政が行ってくれるよう働きかけてきました。有難いことに港区のご理解が得られ、平成19年度より港区によるエイズ、梅毒、淋菌、クラミジアの無料検診(通称 AI チェック)が開始いたしました。
    これが 1 つ目の夢でした。

  2. 2 つ目の夢は、子宮頸がんの若年化の原因になっているヒト・パピローマ・ウィルス(HPV)の無料検診でした。私の調査でも高校生の 30 ~ 40% が罹患しています。しかし、HPV の検査は健康保険が適用されず、約 1 万円かかります。若い人達にはとうてい受けられません。幸い、東京都港区医師会のご協力により、平成 19 年度から港区が行なう子宮がん検診の際、20 歳代の女性に無料検診を実施することになり、平成 20 年には拡大実施(200 名)いたします。 平成 22 年 4 月より HPV 検査が健康保険適応になり、保険証があれば 2,000 円くらいで受けられるようになりました。子宮頸がんをワクチンで予防することには反対です。

  3. 3 つ目の夢は、港区に住む女性全てに、特にこれから出産を予定している女性に「安心出産、安心育児」の支援を電話サービスで行なうことです。東京都港区医師会では、平成 20 年 4 月より無料テレホンサービス「ハロー赤ちゃんダイヤル」を開設しました。「赤ちゃんポスト」をなくすために育児支援をすることが重要だと思ったからです。

  4. 4 つ目の夢で私のこれまでの夢が完成します。
    性感染症や望まない妊娠を予防し、健全な性教育を推進する基地を港区内に作りたいと思っていました。今のところ確定はしていませんが、港区と相談中の「M-STAR計画」です。「M」は港区の M 、「STAR」は Self Trust and Respect という私の造語を短くした言葉で、将来輝く星になって、という願いをこめた「STAR」です。
    港区内のどこかにこんな空間を作って、子ども達の居場所にし、正しい性の知識を広めたいと思います。
    また、この中では定期的に性感染症検査( AI チェック)が無料、匿名で受けられ、数々の STD 資料やグッズを展示します。テレビやラジオの収録を行なうスタジオでは、若者のバンドの練習スタジオとしても使います。
    このような機能を持った「M-STAR」の完成が私の最後の夢です。皆様、ご支援よろしくお願い申し上げます。
    これらの夢が実現したあとには、エイズをはじめとする性感染症や望まない妊娠が減少し、心身ともに健全な若者が育ってゆくはずです。
    うれしいことに、私が文化放送でラジオ性教育番組を始めた次の年から 6 年間毎年、10 代の妊娠中絶が減少し続けています。

赤枝恒雄の“最近芽生えた”夢

  1. 若者と接していて感じるのは、義務教育がしっかりやられていないことです。
    中学までのお勉強をしっかりやっておけば、必ず社会に適用する知識が身につくのです。
    中学校は勉強を全くしなくても卒業できるということが、若者のフリーター、ニート、ワーキングプアへとつながっているのです。
    私は中学校の卒業試験を提案します。できなければ補習を繰り返します。そんな義務教育推進法案が港区で条例化されるようがんばります。義務教育を見直して、強化する法案です。
    将来、税金を払える若者になって欲しいのです。

  2. 深夜働く 1 人親のお母さんの為の保育所を作り、安い料金で提供します。親子が一緒に住めるようにしたいと思うからです。

赤枝恒雄後援会について

赤枝恒雄後援会事務所では後援会の会員を募集しております。

赤枝恒雄後援会規則(抜粋)

本会は赤枝恒雄氏の政治活動を後援することにより、日本国の発展と日本国民の生活の向上を図り、併せて、会員相互の親睦を含めることを目的とする。
本会の会員は、第二条の目的に賛同し、入会申込書を提出した者をもって会員とする。

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