「東大生よ、もっと新聞を読もう」入学式で学長
「皆さんは毎日、新聞を読みますか」
東京大学の入学式で式辞を述べる五神学長(12日午前10時45分、東京都千代田区で)=杉本昌大撮影
東京大学の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で行われ、新入生約3100人や保護者ら計8000人以上が出席した。
五神(ごのかみ)真学長は式辞で「うわべの知識をうのみにせず、情報の洪水にのみ込まれない『知のプロフェッショナル』になってほしい」と指摘。その上で、「皆さんは毎日、新聞を読みますか。新聞よりもインターネットやテレビでニュースに触れることが多いのではないでしょうか。ヘッドラインだけでなく、記事の本文もきちんと読む習慣を身につけるべきです」と述べた。
昨年、ノーベル物理学賞を受賞した東大宇宙線研究所の梶田隆章所長(57)も来賓として出席し、「学問や実社会の最先端に立つと、予期せぬことを問題としてとらえる力が必要になる。問題や課題を見つける意識を持ってほしい」と祝辞を述べた。