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 福岡県みやま市交通安全協会の大田黒誠之(せいし)前会長(61)=辞任=が3月30日、飲酒運転で物損事故を起こしたとして、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで県警柳川署から任意の取り調べを受けていることが9日、分かった。会長就任の2日後のことで、同署は容疑が固まれば書類送検する方針。

 3月28日に会長に就任したばかりだったが、事故翌日の31日に「一身上の都合」で辞表を出し、受理されたという。

 署によると、大田黒前会長は3月30日午後10時15分ごろ、みやま市山川町の路上で、酒気を帯びた状態で軽トラックを運転した疑いがある。その際、ガードレールに接触し、近所の人が110番通報した。現場を一時離れていた前会長が戻ってきた際、酒の臭いがしたため飲酒検知をしたところ、基準値を超えるアルコールが検出されたという。

 前会長によると、30日午後8時半ごろから約1時間、懇親会に出席し、ビールを1杯半ほど、日本酒を1合半程度飲んだという。市商工会長と市観光協会長も務めていたが、いずれも31日付で辞表を出したと説明している。