緊急性低い患者の転院 “救急車控えて” 消防庁が要請
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救急車の出動件数が過去最多を更新するなか、緊急性の低い患者が転院する際の搬送に救急車が使われるケースもあるとして、総務省消防庁などは、こうした場合には救急車を利用しないよう各地の病院などに要請しました。
総務省消防庁によりますと、去年1年間に全国の救急隊が救急車で出動した件数は速報値で605万件余りと6年連続で過去最多を更新しています。
このうち、転院の搬送はおよそ51万件と全体の1割近くを占め、出動件数が増えている要因の1つになっていて、中には病院側の入院患者数の調整や患者の要望などを理由に緊急性の低い患者で救急車が出動するケースもあるということです。
また、全国の消防本部のトップでつくる「全国消防長会」が去年行った調査では全国の751の消防本部のうち、8割近い586の本部が転院の搬送に「問題がある」と回答したということです。
総務省消防庁と厚生労働省は、こうした状況が続けば、重症患者の救命にも影響が出るおそれがあるとして、緊急性の低い患者の転院の搬送には救急車を利用しないよう全国の都道府県を通じて各地の病院などに要請しました。
そのうえで、緊急性が低い場合は病院の車やタクシーなどの利用を促すとともに、地域の実情に合ったルールを各地の医師会と協議して取りまとめるよう求めました。
このうち、転院の搬送はおよそ51万件と全体の1割近くを占め、出動件数が増えている要因の1つになっていて、中には病院側の入院患者数の調整や患者の要望などを理由に緊急性の低い患者で救急車が出動するケースもあるということです。
また、全国の消防本部のトップでつくる「全国消防長会」が去年行った調査では全国の751の消防本部のうち、8割近い586の本部が転院の搬送に「問題がある」と回答したということです。
総務省消防庁と厚生労働省は、こうした状況が続けば、重症患者の救命にも影響が出るおそれがあるとして、緊急性の低い患者の転院の搬送には救急車を利用しないよう全国の都道府県を通じて各地の病院などに要請しました。
そのうえで、緊急性が低い場合は病院の車やタクシーなどの利用を促すとともに、地域の実情に合ったルールを各地の医師会と協議して取りまとめるよう求めました。