LINEスタンプ権利問題の暫定まとめ

 

http://line.me/S/sticker/1262980

私の製作した「ごっぽいの」と呼ばれるキャラクター群のLINEスタンプが
元々、私の創作キャラクターである生物を、おそ松さんをモチーフにデフォルメしたというキャラクターという経緯を公言している事により
「二次創作ではないか」とインターネット上で疑惑・批判およびバッシングを受けたことにより、調査の結果とそれに関する私の考えをまとめております。

16/04/11
全ての検証が完了し、一切の問題がないと判断されたため、ラインスタンプの販売を再開いたしました。
今後もこの件についてのツイッターでの返信は行いませんし、確認も行いかねます。
Eメールでのご意見は必要に応じて返信しますが、悪意・中傷の類には回答しません。
また、あらかじめこのページ内容を一通りご一読ください。

また、バッシングに対する一定の反論を載せました。こちら
さらにEメールにて、スタンプ再販に関してのお問い合わせに回答していており、掲載許可を頂いています。
上記とも関連する話題で、私の意見が沢山載っている為にこちらに置いた方がよいというお言葉を頂き、やりとりを掲載させて頂きます。
真摯なやりとりであり、証明の必要もないと判断したため、スクリーンショットではなくhtmファイルで掲載しております。

     

 

16/04/09 追記

Eメールにて「アリスブックスで販売中の作品のジャンル名を行ったほうが良いのでは」という指摘を頂きました。
それ以前にジャンルを「おそ松さん」としていたのは、作品説明にありますとおり、該当ジャンルでの販売を行っていたからなのですが
指摘により、それは適切ではない、という判断に至り、変更を行わせていただきました。

また、「オンリーイベントにで他ジャンルの作品を販売することは規約違反ではないか」との疑いが出ていると報告を受けました。
私の参加した赤ブーブー通信社、スタジオYOUともに規約を確認しました所、該当する違反違反はありませんでした。
スタジオYOUについては、「お申込みジャンルを扱った制作物が一種以上ございましたら、他ジャンルの作品をご一緒に販売・配布していただいても問題はございません。」という記述を確認しています。
また、両者とも、パロディグッズは該当ジャンルでの参加を呼びかけており、当日持ち込んだ他同人グッズはこのくくりでスペースを取っています。
私は該当作品を「パロディ要素を含むが、作品自体はオリジナルである」としておりますが
どのように判断されるにせよ、主催側様からは同スペースでの頒布が望ましいものであり、規約上妥当な判断であるという結論に達しました。

メールのやりとりの公開を取り下げたいとの希望で、現在閲覧不可能になっていますことをご了承ください。

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まとめにLINE様およびアリスブックス様とのやりとりのスクリーンショットを掲載しました。
在庫に関すること等、無関係な情報は載せていません。
その他企業とのやり取りは主に電話連絡および先方のメールフォームにて行っているため掲載することができません。

LINE返信問題報告の自動送信システムがメッセージの返信には働かないようで
記録には残っていませんが、返信が遅かった為に、正常に届いているかどうかの確認を行っています。

LINE     

アリスブックス 

 

■LINEからの返答
「LINE Creators Marketでは、弊社ガイドラインに則り審査を行っており、審査が完了した作品は一度審査ガイドライン上問題ないと判断されたものとなります。
▼審査ガイドライン
https://creator.line.me/ja/review_guideline/
なお、誠に恐れ入りますが、判断基準等の審査の詳細はご案内を行っておりません。
スタンプの販売再開につきましてはお客さまご自身のご判断において行っていただいて構いません。
おって利用規約に違反する行為を確認できた場合には、弊社の内部規定に基づき、販売停止などの然るべき処置を取らせていただく場合がございますことをあらかじめご了承ください。 」

問い合わせに関してのLINEの返答は以上です。LINE規約では販売可能なスタンプに二次創作は含まれていないと規約にあるので
該当スタンプはLINEのガイドライン内では二次創作とは判断されず、問題は無いということでした。
同様の質問をされた方々に直接上記の返答をして頂けるようにお願いしましたが、LINE側ではそのような対応をしていないとのことだったので、こちらに文章を公開しました。

また、スタジオぴえろ様・フジオプロ様・エイベックス様などの各社に問い合わせましたが
「この作品は著作権侵害に該当する」とした回答は頂いておりません。

まだ暫くやり取りが残っておりますが、これらの状況を受け現状は問題が無いと判断し、週明けにはLINEスタンプの販売を再開しようと考えております。
一次販売停止につきましてご迷惑をお掛けしましたことお詫びいたします。

 

■アリスブックスに関して
作品に「ポケモンが含まれている」という規約違反についての問い合わせを頂きましたが
これは完全に規約の見落としですので、自主的に販売停止措置を申請しました。
審査承認とその基準については、問い合わせの返答を頂いております。

「審査承認が行われた経緯としましては、該当作品のジャンルが「おそ松さん」となっており、
かつ商品説明欄にも明確にポケモンが含まれているとは記載がなかったため、「おそ松さん」ジャンルのパロディ作品と判断し、承認が行われました。
今回アユカワ様より作品に「ポケモン」が含まれいるとご連絡頂きましたため、この度の掲載取り下げというお取り扱いにさせて頂きました。」
(抜粋)

あくまでおそ松さんのパロディであると判断したのが審査承認が行われた理由のようですが
今回は大事を取って自主的に販売を停止させていただきました事をご了承ください。
なお、BOOTHのほうでは同作品の販売を引き続き行っております。

 

■塩屋染さんの問題に関して
今回の件とは無関係ですが、明らかに私側に不利な情報を偏向的にまとめたまとめサイトの中に
「私が塩屋染の作品を勝手に販売した」などありますが、これは誇張された事実無根の虚偽です。
実際の経緯は下記まとめリンクに記した通りとなっております。まとめはこちら

 

■連絡その他に関して
中傷が多く、現在この件に関するフォロー外からのリプライには返信していません。私が質問へのリプライに対応しますと、他の全ての人にもしなければならなくなりますし、仮に誰かがそれを曲解し、悪意を持って拡散した場合、更なる問題が起こっても、質問した人はそれに対する責任を負えないからです。
(たとえば、個人的な正義感から、私への反省を求める為の手段としてpixiv規約13条に違反する「許可を得ない画像の無断転載」を私のpixivアカウントから行っており、しかも、トゥギャッターなどのさらに外部へ無断転載を許可するようなツイートをするアカウント等があります。私の作品を盗用と主張しながら、明確な13条の違反を指摘しても私の方に問題があると主張しています。正直、こういったケースが目に余るのが現状です。)

このような状況がありますので、これを読んだ上で直接意見が欲しいという事がありましたら
法人様・個人様問わずお手数ですがemail、pixivメッセージ、スカイプ等外部ツールにてお願いいたします。
法的根拠等、感情論に因らないご指摘などは歓迎しております。なお、身分の証明を求める事があります。
kiki_crisis2@yahoo.co.jp (アットマークを半角に変えてください)

 

■作品回収について
ここまで書きましたが、イベント等で、「該当作品は二次創作(二次的著作物)ではない、あるいはそれに値しない」という事への説明不足により他の作品との混同を招き、結果的に実際に手に取って頂いた方や作品に関心を持っていただいた方等に不本意な思いをさせてしまったかもしれないことおよび、単純に私のコミュニケーションのまずさによって不快な思いをされた方に向けて、それについての私の良心からの反省と謝罪の気持ちがあります。ご迷惑おかけしました。

つきましてはイベントで販売させていただいた缶バッヂの回収を、希望者に対して行います。
局留めで返送していただければ、確認次第+一律160円の送料を銀行口座に振り込ませていただきます。
郵送先など、こちらの問い合わせもEメールの方から宜しくお願いいたします。

 

 

- - - 以下に、これらの行動の元となった私の考えを示しています。

 

■法的な二次創作

オリジナル創作であるという体裁をとっています。「二次創作」という言葉は同人用語で、辞書に説明のあるものではなく定義が曖昧であり、著作権法をもとに考えています。「原作に登場するキャラクターを利用した作品」が二次創作であるとのことですが、客観的に見て同一のキャラクターには見えないにもかかわらず、特定の、それを知っている人から見て「パロディと分かる」ものを、作者あるいは受け取り手がパロディと呼ぶことは出来ても、「二次創作」と称するに値しません。著作権法では、具体的表現から離れた抽象的概念にすぎない「キャラクター」の著作物性は認められていないという判例があり(キャラクターデザイン原画の著作物性とは別個です)、「ごっぽいの」も、やはり具体的表現から離れており(元のデザイン、原画からかけ離れている)、作者が別であり、そのテイストもはっきりしていることから、たとえ作者(私)が「パロディ作品であり、おそ松さんをモチーフにした」と明言していたとしても、法的に二次創作物にあたるものとは思えませんし、私自身も二次創作とは呼称していません。


参考:

キャラクターの著作物性の判例については、以前別件で相手側弁護士からの通知書に同様の事が記されており(私のキャラクターを使い、私がテキストと原案を担当し、作画を相手側に頼み合作をしたものですが、後で相手側が心変わりし、私が相手の作画を無断で使ったとしたとして弁護士を挟んで掲載取りやめを訴えてきたというものです)ここで、作品の具体的表現を行った(つまり描いた)のは相手であり、抽象的概念にすぎない私のキャラクターの、この作品における創作性は認められず、著作物として保護されるものではなく、自分の創作物であるという主張は意味を持たないとあります。(最高裁で出た判決より)事件自体はこの件とは無関係ですが、内容は関係することなので記します。具体的表現(イラスト、原画デザイン等)が失われているか、抽象的概念(キャラクター性、文章等)のみが残っている場合、それは著作物性を持たないということになります。

通知書の一部1 通知書の一部2
まとめはこちら

これらは、あくまで今現在までの判例等を元に妥当な判断であるとしたものです。

 
 
■パロディについて

おそ松さん自体もパロディに満ちた作品で、スタバァはスターバックスのパロディ、北斗の拳のパロディ、F6というおそ松さんとは見た目の違うバージョンのキャラクターも、第一話の様々なアニメのパロディと一緒に登場しましたが、その後も登場を続けています。公開後に修正を受けた話もありましたがいずれもパロディであり、二次創作と呼べるものではないと考えます。また、おそ松さんという作品がそういった性質を持っている関係で、それを抜きに、ファンあるいはおそ松さんを認知している人々が、個人の二次創作あるいはパロディ問題を考える事はナンセンスだと考えます。
「ごっぽいの」は、おそ松さんを知っている人にしかその意味を悟られない、というようなコンセプト作品ですが、あえておそ松さんをモチーフにした創作だと公言したのは、パロディ元へのリスペクトを隠すつもりが無いという事の他に、私が会社でなく力を持たない個人であるため、混乱を防ぐ意図と、また版権アカウントで私の創作に関心を持ってくださっているフォロワーの方に創作の架け橋とする意図がありました。私の説明不足によりイベントでは混乱を招いてしまったかもしれませんが、通販ページでも同デザインのキャラクターに関しては、おそ松さんをモチーフにした創作であることを付記しています。(他の作品はおそ松さんのキャラクターそのもののパロディとして表現したものであり、同人グッズに該当する扱いのものです)また、いわゆる想定コンセプト外の「おそ松さん」のキャラクターファンである一般多数の方は、ここまで見た目が違うものを、二次創作(おそ松さんの二次創作グッズ)とするに値しないと考え、そのように販売する事に疑問を持つのではないか、という事への配慮もあります。(実際に創作ですか?という言葉を何度か頂いています) 

 

■同人上の二次創作

「似ていると思われたらアウト」「作家が同人活動をしていたらアウト」という価値観を持つよう、私に求めてきた方が多く居ます。二次創作と言う言葉自体が同人界隈という十分に定義されていない集団で使われるローカル言葉のようなものであり、そこでの「○○はアウト」はそこに属する主要な価値観のうちの一つであるように思います。これは、法的な二次創作の項目とは逆に、主観的に見て二次創作であるということで、私がモチーフにしたと口にしたことイコール二次創作である、と考えられるようです。ですが「みんなが疑問に思うから」「作家が○○をしていた、言っていたから」というのは、明確なラインのないあくまで個人あるいは集団の「作者-作品」に対する外聞・主観・評価であり、通念的にはやや特殊なものであると考えます。作品は作品の権利を持ち、作者とは関連はしても通常は別個のものです。

誤解を招くとよくないので書いておきます。私は一部の方にとって意固地に見えたかもしれませんが、同人がグレーゾーンである事、同人的価値観の存在およびそこから来る不安が人々にあることを、適切な言葉で表す事は難しいですが、認めています。必要があればその都度対処も行っています。(公式作品と間違えられる事を防ぐ文面を作品に付記することなど)しかし、権利者でもなければ、客観的な事実確認を待つこともなく、さしたる金銭的利益を得てすらいない作家の活動を規制する・圧力をかける・高圧的に謝罪を要求するなど、他者の価値観を攻撃的な姿勢で認めないことを当たり前のように行う事を、同じ参加者あるいは発言者の立場として認める事はできません。そのような方ばかりではないのはわかっていますが、残念ながら私の対応に対し、余りに攻撃的な人々、無関係な人々や一方的な愉快犯までがかなりの数混ざっているように感じられました。

以上のことから、私が同人活動を行ったことと、「ごっぽいの」が私の創作であるという事
また「みんなが疑問に思うから」「作家が○○をしていた、言っていたからアウト」という判断が関係しているというのは規則なき有意の考えであり
それが集団に対し一定の発言力を持っているにせよ、本来これらは無関係だと考えております。