文化功労者 画家の郷倉和子さん死去

文化功労者 画家の郷倉和子さん死去
戦前から長年にわたって日本画壇で活躍し、女性画家の地位向上にも努めた画家で文化功労者の郷倉和子さんが、12日午後、心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。101歳でした。
郷倉さんは、大正3年、日本画の第一人者だった郷倉千靭の長女として東京・台東区で生まれました。
女子美術専門学校、現在の女子美術大学の日本画科を卒業したあと安田靫彦さんに師事し、昭和11年に院展に初入選しました。昭和60年からはライフワークとなる梅を主題とした繊細で気品のある作品を数多く発表し、女性画家の中心的存在としての地位を確立しました。また、同じ画家の片岡球子さんらとともに女性画家の地位の向上にも力を尽くし、こうした功績が認められて平成14年に文化功労者に選ばれました。
郷倉さんは100歳を過ぎても毎日、絵筆をとっていたということですが、家族によりますと、12日午後、心不全のため、東京都内の自宅で亡くなったということです。