【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮赤十字会中央委員会報道官は12日、談話を出し、北朝鮮が中国で運営するレストランの従業員13人が韓国に亡命したことについて、「南朝鮮かいらい(韓国)の情報員による前代未聞の集団的な誘引拉致行為だ」と非難し、謝罪と送還、関与した者の引き渡しを求めた。朝鮮中央通信が伝えた。
韓国政府が8日に亡命を発表してから、北朝鮮の反応は初めて。報道官は「かいらい一味がかなり前から、海外にあるわれわれの食堂を標的にして、従業員を南朝鮮に連れて行くために、いかに画策してきたかという十分な資料、証拠を持っている」と主張。「被害者家族と人民は、野蛮な拉致行為に激憤を禁じ得ず、すぐに返すよう強く求めている」と述べた。
さらに、韓国が謝罪、送還に応じない場合は「想像できない重大な災いと懲罰措置が伴うことを肝に銘じるべきだ」と警告した。