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feature vol.20 Interview
坂本・池田誕生と大きなサプライズ
朴HCにとっては、さらに大きな「サプライズ」があった。

「私が来日したとき男子ダブルスの1組は、仲尾修一・坂本修一のペアでした。ただ、仲尾がケガをしていたので、坂本のパートナーを探している状況でした。
当時池田信太郎は、ナショナルチームのバックアップメンバーでしたが、合同合宿での練習を見ていて“この2人を組ませたらいいんじゃないか”と思ったのです。坂本のパワーと、池田のネットプレー。二つが交わればひょっとするのでは?と・・・。
所属チームも一緒でしたから、組ませてみました」

坂本・池田の誕生である。

「仲尾もスピードがありますが、私の目からは、坂本・池田のほうが相性がいいと思えました。
…それにしても、組んだばかりの05年1月の韓国オープンで、ベスト8でしょう。当時でいう6ツ星の大会ですから、それはサプライズですよ。
こういう結果がすぐに出たことも、二人のモチベーションを高めたと思います」

その年は8月の中国マスターズ(6ツ星)でベスト8、10月のデンマーク・オープン(5ツ星)ではベスト4と成績を残し、代役だったはずの池田が、完全にペアとして固定している。

「今はそのころに比べ、2人ともさらにスピードがついています。坂本は攻撃ばかりが目だっていましたが、ネット前へのダッシュも速くなりました」
韓国オープン2005での坂本・池田
朴ヘッドコーチが誕生させた坂本(右)・池田組は、
初挑戦の国際大会「韓国オープン2005」でベスト8の好成績を残す

池田信太郎・坂本修一
進化を続ける坂本・池田組の持ち味はスピード

世界選手権のパフォーマンスができればメダルのチャンスはある
昨年の世界選手権。オリンピックと同じ最高グレードの大会で、日本勢は坂本・池田、小椋・潮田(三洋電機)の男女ともにダブルスで銅メダルという快挙を成し遂げた。
なかでも坂本・池田の銅メダルは、日本男子史上初の快挙。会場は、バドミントンが熱狂的な人気を持つマレーシア。準々決勝は地元のクー/タンが相手で、観衆1万5000がすべて敵、というアウェイ状態である。
そこを一歩も引かず、当時世界ランキング2位のペアを破ったのは、「世界のトップと同じレベル」と朴HCを喜ばせた。

「坂本・池田がいま、世界ランキング11位ですか。世界選手権のパフォーマンスができれば、十分メダルのチャンスはあるでしょう。
二人は、世界選手権3位のあとなかなか勝てませんでしたが、パフォーマンスが悪かったわけではありません。世界のトップランクなら、そのときのちょっとした状態の差が勝敗を分けるのです。きちんと分析して臨んだ3月の全英オープンでは、ベスト4に入っているでしょう。
プレーの水準は、十分に世界のトップです。あとはミスをどれだけ少なくするか、その差だと思いますね」

「日本ダブルス陣は、全員チャンスがあると思います。
小椋久美子・潮田玲子(三洋電機、8位)は、合宿で調整していかなければなりませんが、スーパーシリーズ(年間12試合行われる、オリンピックや世界選手権の次のグレード。以下SS)ではコンスタントにベスト8に入る力がある。2006年のアジア大会では、団体で銀、個人でも銅メダルを獲得していますから、そのときのパフォーマンスに戻ればおもしろいでしょう。

舛田圭太・大束忠司(トナミ運輸、14位)は攻撃力がありますが、それよりもレシーブがうまくいったときにいい試合ができます。昨年のフランスオープン(SS)ベスト4、3月の全英オープン(SS)でベスト8に進んだときがそうでした。

末綱聡子・前田美順(NEC SKY、6位)もここ1年ずっとアップしてきた。ランキング上位は不在でしたが、6月のインドネシア・オープン(SS)では日本選手として初めて決勝に進んでいます」
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世界選手権2007でのイケサカ
世界選手権2007で日本男子史上初の銅メダルを獲得

全英オープンでのイケサカ
伝統の全英オープン2008で3位入賞。
プレーの水準は十分に世界のトップと朴ヘッドコーチも胸を張る。

池田信太郎と朴ヘッドコーチ
ミスを減らせればオリンピックで表彰台も夢ではない

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