昨年の世界選手権。オリンピックと同じ最高グレードの大会で、日本勢は坂本・池田、小椋・潮田(三洋電機)の男女ともにダブルスで銅メダルという快挙を成し遂げた。
なかでも坂本・池田の銅メダルは、日本男子史上初の快挙。会場は、バドミントンが熱狂的な人気を持つマレーシア。準々決勝は地元のクー/タンが相手で、観衆1万5000がすべて敵、というアウェイ状態である。
そこを一歩も引かず、当時世界ランキング2位のペアを破ったのは、「世界のトップと同じレベル」と朴HCを喜ばせた。
「坂本・池田がいま、世界ランキング11位ですか。世界選手権のパフォーマンスができれば、十分メダルのチャンスはあるでしょう。
二人は、世界選手権3位のあとなかなか勝てませんでしたが、パフォーマンスが悪かったわけではありません。世界のトップランクなら、そのときのちょっとした状態の差が勝敗を分けるのです。きちんと分析して臨んだ3月の全英オープンでは、ベスト4に入っているでしょう。
プレーの水準は、十分に世界のトップです。あとはミスをどれだけ少なくするか、その差だと思いますね」
「日本ダブルス陣は、全員チャンスがあると思います。
小椋久美子・潮田玲子(三洋電機、8位)は、合宿で調整していかなければなりませんが、スーパーシリーズ(年間12試合行われる、オリンピックや世界選手権の次のグレード。以下SS)ではコンスタントにベスト8に入る力がある。2006年のアジア大会では、団体で銀、個人でも銅メダルを獲得していますから、そのときのパフォーマンスに戻ればおもしろいでしょう。
舛田圭太・大束忠司(トナミ運輸、14位)は攻撃力がありますが、それよりもレシーブがうまくいったときにいい試合ができます。昨年のフランスオープン(SS)ベスト4、3月の全英オープン(SS)でベスト8に進んだときがそうでした。
末綱聡子・前田美順(NEC SKY、6位)もここ1年ずっとアップしてきた。ランキング上位は不在でしたが、6月のインドネシア・オープン(SS)では日本選手として初めて決勝に進んでいます」
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| 世界選手権2007で日本男子史上初の銅メダルを獲得 |

伝統の全英オープン2008で3位入賞。
プレーの水準は十分に世界のトップと朴ヘッドコーチも胸を張る。 |

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