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【寄稿】自爆テロ犯になったエジプト民主化運動リーダー

「アラブの春」で夢破れた若者が見た次の夢は「IS」

 5年前、アフマド・ダラウィはエジプトの若い理想主義者の一人だった。彼らの勇気は世界中から称賛された。カイロのタハリール広場で2011年、ダラウィは反政府デモ隊の先頭に立っていた。その数カ月後には頻繁にテレビに登場するようになり、エジプトの残忍かつ腐敗した警察の改革案を提示してみせた。同年秋、彼は独立候補として議会選挙に出馬した。選挙ポスターにはグレーのスーツに身を包み、こざっぱりとヒゲをそった笑顔のダラウィが映っていた。スローガンは「尊厳と安全」。当時32歳だった。

 その3年後、イラクの紛争地でダ...

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